節分に芸妓さんや舞妓さんたちと「節分のおばけ」を楽しんだお茶屋さんがある宮川町。京都の五花街のひとつです。今は歌舞練場では「京おどり」の真っ最中。ミモロは、久しぶりにそのあたりのお散歩へ。
京都の情緒あふれる石畳の道を歩きながら、ふと足を止めたのが「扇や 半げしょう」という町家のお店。
興味惹かれて店内へ。「いらっしゃいませー」
入口付近にずらりと並ぶ扇子、そして奥には扇が飾られています。
「京都の夏は、熱いから、扇子欲しかったんだー」と、さっそく熱心に並んだ扇子を見てゆきます。
「わーいろんな種類があるんだねー」と。
この「扇や 半げしょう」は、100年以上、扇子や扇のお仕事に関わってきたお店。扇や扇子は、骨、紙、そして絵と分業で作られて行くもの。ここでは、明治の頃から、扇面の絵を主に描いてきました。現在、お店にある品は、熟練した職人が揃う自社の西野工房で制作したものです。
「どんな扇子をお探しですか?柄や色のお好みは?」と店長の吉尾佳世子さんと、お母様の西野公子さん。
「あのーお洋服の時にもっても、おしゃれな感じのもの…」とミモロ。
次々にいろいろな品を見せて頂くことに。
扇子の面には、布や紙が使われますが、ここの製品は、紙製です。
「紙と布とどう違うの?」とミモロ。
布製のものは、後ろ側に骨が見え、紙製のものは骨が、紙の中に入るため、見えません。
また、表と裏の絵柄を変えることもできます。
「西野工房」で作られる扇子や扇は、すべて手摺りのもの。シルクスクリーンなどの技法が用いられています。
「やっぱり印刷とは、風合いが違う…」と、扇子を眺めながら…。
京扇子は、和服に合うのは、もちろんですが、最近は、ニーズに応え、洋服にマッチするモダンでシンプルな品も増えているそう。
ミモロが気に入ったのは、柿渋や漆を使った無地のもの。でも、手刷なので、やはり温かな感じ。
「これなら、どんなお洋服にも合うし、すごくオシャレ!」と。
「ご婦人用は、少し小さ目のサイズで作られていますが、今は、紳士用の大き目のサイズのものをお求めになる方も多いんですよ」と吉尾さん。
もちろん上品な絵柄やモダンなデザインのものなど、種類も豊富に揃ってます。
さて、お店の奥には、雅な扇が並びます。
「それは、舞扇で、両面が同じ柄。そして、こちらは飾り扇で、インテリアとして使われるもの。だから表と裏の柄や色彩を変えて、楽しめるようになっているんです」
艶やかな金色の面には、桜の柄。またもう一面は、銀地に紅葉の柄になっていました。
新築などのお祝の品にもふさわしいのでは?
「飾り扇には、華やかな絵柄が揃って、日本画家や友禅画家が描いた絵をもとに作った品も多いんですよ」
大きさもいろいろ。大きなものから、小さなものまで・・・・
インテリアに四季の風情をもたらす華やかで、雅な品々です。
扇子や扇は、携帯に便利なため、お土産にも最適。海外の旅行者にも人気だそう。
*「扇や 半げしょう」の詳しい情報は、ホームページで。
インターネットで、お気に入りを注文できます。
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