ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「京都市国際交流会館」の日本庭園無料開放・・・そして深夜「知恩院」の三門で叩く木魚

2013-04-19 | 京都


初の写真展である「ネコのミモロの京都案内写真展」の開催が10日後に迫り、ミモロも29日に向けて、最後の追い込みに…。「だから、あんまりお出かけできなくて…」と。
でも、気分転換のため、ご近所のお散歩は、欠かしません。

「そろそろ藤の季節だよねー」
「京都市美術館」の裏側にある日本庭園の藤棚にもちらほら花が見えてきました。
「来週は、きっとキレイだねー」池の畔の藤棚の下では、爽やかな風の中、お弁当を広げる人の姿も。

ミモロは、そこから、トコトコと疎水沿いを歩きます。

桜が見事だったインクライン。そのすぐ近くに「京都市国際交流会館」があります。

そこで見つけたのは、「日本庭園無料開放」の掲示。
「えーこんなとこに、日本庭園があるんだー」。その看板に誘われて、ミモロは、会館の建物を抜けて、庭へと向かいます。

「へーこんなお庭が…知らなかったー」と。

実は、この「京都市国際交流会館」の敷地は、蹴上発電所の一部に、大正15年に、建てられた京都市長公舎と迎賓館があった場所だそう。
会館に用意された資料によると、迎賓館の建物は、明治35年にできた京都市水利事務所だった洋館を移築、また和風館は、大正14年に京都市本庁舎から移転したものだとか。

それらの建造物は、1989年に、この施設が建設された時に、取り壊され、唯一残ったのが、この庭園です。



「へぇーここに迎賓館があったのー。どんな姿の建物だったのかな?」とミモロの想像は膨らみます。

先週までは、きっと桜も咲いていたのでは?今は、しだれ桜の花がわずかに残り、それに代わって、みずみずしい若葉が、庭を包もうとしています。


今回の公開にあたり整備された庭には、白砂の枯山水が登場。池の水は、岡崎エリアの他の日本庭園同様、疎水の水が引かれています。


建物沿いに、庭を見るコースが。

大きなお庭ではないので、迫力や見応えには欠ける感じはありますが、気持ち良いお庭です。

「京都市国際交流会館」の日本庭園無料開放は、4月21日まで。10:00~17:00です。

庭を拝見した後、ベンチでひと休み。
「風が爽やかでいい気持ちー」思わず眠たくなるミモロ。「あ、いけない!おうちで写真展の準備しなくちゃー」と、眠気を払い、再び作業に戻るため、トコトコとおうちへと向かいました。


さて、この日の深夜…

ミモロは、お友達と待ち合わせして、「知恩院」へ。
法然上人の御命日の25日まで、「知恩院」では、毎年、1週間にわたり連日、さまざまな大切な法要や行事が営まれる「御忌大会」が。全国から浄土宗の僧侶が大勢、ご法要のため入堂するのです。

4月18日の20時から、翌日の7時にかけて、国宝三門の楼上では、「ミッドナイト念仏in御忌(ぎょき)」が。これは一連の行事のひとつで、法然上人の徳を慕い、訪れた人が、みんなでリズムを合わせ、木魚を叩きながら、お念仏「南無阿弥陀仏」と称えます。だれでも、時間内、自由に参加、退出できる一般に開放された法要です。

三門の近くに来ると、その木魚の音がすでに響いています。

「わー上から木魚の音がするよー」と、ライトアップされた三門を見上げます。

「ミッドナイト念仏in御忌」は、すでに20年以上おこなわれている法要のひとつ。
通常非公開で、特別拝観のときでも、深夜上ることができない国宝の三門。この夜は、開放され、だれでも無料で上ることができます。

さて、急な階段を上って楼上に上ると、深夜の京都の町が一望…。

そして中に入ると、楼上にいらっしゃる宝冠釈迦牟尼仏と、十二羅漢の仏像が、薄明りに浮かび上がり、そのお姿に見とれてしまいます。周囲の天井、壁、柱を埋め尽くす極彩色の天女や龍などの絵や文様も、いっそう荘厳な雰囲気を漂わせています。

ミモロも、楼上にずらりと100個以上並べられた小さな木魚の前に座り、他の参拝者のリズムに合わせて、木魚をポクポクと叩きます。「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…」小さな声で唱えながら、正面の釈迦牟尼仏を見つめると、何とも不思議な心地に…。

深夜の参列者は、なんと20代の若者がほとんど…。外国人の姿も目立ちます。聞くと、ツイッターなどで、この法要を知って、参加している人が多いとか…。
「このところ、本当に若い人たちの参加が多いんですよ。以前は、深夜からほとんど人がいなくて、お寺のもので、木魚の音を絶えさせないようにしていたんですが、最近は、その心配は無用に…」とお寺の方。
どうも年配者は、すでに眠っている時間かも…。夜に強い若者が無心に木魚を叩いています。

でも、さすがに深夜2時から明け方の4時頃は、参列者は少なくなるそう。そして、明け方は、朝に強い年配者の参加が急増。

「へー毎年やってたんだー」とミモロ。実は、この4月18日は、ミモロが東京から京都にお引越しした記念日。
「もう、2年すぎたんだーいろんな人と出会ったねー」と、しみじみ時の流れの速さを思うミモロです。





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コメント (5)
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