地下鉄東西線「京都市役所前駅」の地下にあるショッピングエリア「ZEST御池」。
最近、スーパーマーケットや100円ショップ、無印良品をはじめ、回転ずし店なども出来て、以前よりかなり充実した感じ。ミモロがよくお買い物に行く場所です。
さて、ここには、ショップやレストランエリアの間に、多目的スペースがあり、さまざまなイベントが行われます。
ある日の夕方、いつものようにお買い物に出かけたミモロは、そのスペースから聞こえてきた軽快な音楽に、思わず耳をピクピク。引き寄せられるように、その音楽が演奏されているところへ向かいました。
申し訳ないのですが、いろいろなイベントをやっていても、たいてい素通りするミモロ。でも、この日は、お買い物も忘れたように、その場で、音楽に耳を傾けています。
この日、ステージをつとめていたのは、4人組のバンド。
「なんか素敵なミュージック…それに不思議な音色…」と、軽快なリズムに、思わずステップを踏んでいます。
このバンドは「ドレクスキップ」。学生時代を京都で過ごしたメンバーが結成し、プロとして本格的な活動を始めて、7年になるそう。
「やっぱりプロのアーティストなんだー。音が違う…」とミモロ。
「ドレクスキップ」が得意とするのは、北欧の音楽。なかでも伝統的な、どこか民族音楽を感じさせる曲。
演奏する楽器は、ギター、バイオリン、ヴィオラ、パーカッションなど、独特な楽器編成に加え、その楽器自体も実は、北欧独特のものなのです。
「アレー見たことがない楽器を演奏してる…なんだろ?」
演奏タイムが終了し、次のステージが始まるまでの時間、ミモロは、トコトコとメンバーのところへ。
「あのー。その楽器なんですか?どうなってる?」と演奏していた榎本翔太さんに尋ねます。
「これですか?この楽器は、14世紀を起源とするスウェーデンの民族楽器のニッケルハルパっていうんですよ」
どこかバイオリンのようにも見えますが、指で弦を押さえるのではなく、脇の木のボタンのような部分を押すと弦が押さえられる仕組みになっています。「えーよく見せて…」と、興味津々のミモロ。
「どうやって弾くの?」と伺うと、「こうやって弓で弾くんですよ」とミモロにも弓を持たせてくれました。
「こんな感じかな?」と、ミモロは、真剣な面持ち。
ほかにも、このバンドならではの独特の楽器が。
浦川裕介さんが弾くのは、北欧特有のチューニングがなされた、12弦ギター。
野間友貴さんが奏でるのは、5弦ヴィオラです。
(奥が野間さん)
そしてパーカッション担当の渡辺庸介さんは、アフリカ、ペルー、アイルランドなどの打楽器を巧みに操ります。
「これ、木の実?これも楽器なの?」と不思議そうなミモロ。
独特の楽器から生まれた「ドレクスキップ」の音楽は、北欧の伝統音楽を取り入れ、彼らならではセンスで生み出されたもの。思わず足を踏み鳴らし、体が自然に動いてしまうような、人間の根源に響く音で構成されいるように感じます。
だから、聞く人たちは、思わずその音楽に引きこまれ、知らぬうちに体を揺らしてしまうのです。
2009年にファーストアルバム「北向く風見鶏」をリリース。今年の夏には、4枚目のアルバムを発売予定。
活動は、実に精力的で、海外のアーティストとの共演をはじめ、年間ライブ本数は、150本を超えるそう。
本場北欧諸国でも高い評価を受ける、知る人ぞ、知る実力派バンドなのです。
この日「ZEST御池」での演奏は、全部で4回。
どの公演も、多くの人たちが彼らの演奏に足を止めていました。
ミモロもすっかり、彼らの音楽に魅了され、3番目のアルバム「それでも舵を取る」を購入。
「あのーサインしてもらえますかー」と、メンバー全員にお願いを。
「楽しかったー。また、聞きに行きますね」と、すっかりメンバーとその音楽が好きになったミモロです。
京都発の「ドレクスキップ」。その名前が、多くの人に知れ渡る日は、そう遠くないはず…。
*「ドレクスキップ」の演奏は、ホームページのYUOTUBEで聞くことができます。ぜひ聞いてみてください。また、公演スケジュールなども掲載されています。
人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね