以前、「星のや京都」が開催した文化体験講座の「聞香体験」でお世話になった「山田松香木店」。ミモロは、すっかり日本の香りに魅了され、ぜひ、お店を訪ねたいと思っていました。そんなある日、御所西にある「山田松香木店」に、出掛けることにしました。
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京都御所の西側、南北に走る烏丸通の一筋西の室町通に、お店があります。
のれんをくぐり入った店は、落ち着いた雰囲気で、広々した造り。そして、一歩店内に入ると、「わーいい香りがするー」と、鼻をピクピクさせながらうっとり。
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さっそく棚や机に並べられた色とりどりの品々を、見て廻るミモロです。
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匂い袋や、室内香など、本当に種類が豊富。「どれもカワイイ…欲しくなっちゃう…」。お店に入る早々、ミモロはお買い物に夢中…。
「あら、ミモロちゃん…いらっしゃいませ…」
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「星のや京都」の聞香体験で、お世話になったお店の方。『覚えていてくれたんだー』と嬉しそう。
「今日は、おうちで楽しめる香りを探しに来たんでーす」
香りと言っても、さまざまな種類、そして使い方があり、ミモロは、「どれがいいのか、よくわかんなくなっちゃたー」と、頭を抱えます。
例えば、お線香のように、火を直接つけるタイプのものでも、お仏壇で使うもの、お寺で使うもの、室内の香りに使うものなど、サイズも、香りのブレンドの仕方も、形もいろいろあります。
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「こんなにいろいろな種類があると思わなかったー。わーどうしよう…」
そもそも「山田松香木店」は、江戸の寛政年間に創業。もともとは、薬種業で、生薬や伽羅、沈香、白檀などの香木を扱っていたそう。現在は、香木の専門に。古くから、御所をはじめ、数多くの寺院へお品を納め、また個人のニーズにも幅広く対応するため、その品添えの多さは、さすがです。
「京都の香りのお店って、大きいねー」と、ミモロ。東京では、こんな規模のお店はありません。というのは、日本の香り文化は、平安時代に「源氏物語」に登場するような雅なみやこ人が興じたことが始まりとか。つまり、江戸ができるずっと前から、京都では、香りの文化が発展、確立されていたのです。
「香りって、京都が本場なんだー」
京都や奈良の大きなお寺には、それぞれオリジナルの香りがあり、風にのって芳しい香りが漂って来ることも。
「お寺に行くと、心が落ち着くのは、いい香りがするからかも…」
「もっと香りを楽しんでください…」と言われ、ミモロは、お店の奥へ。
店の壁一面には、たくさんの引き出し。
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「この中、何が入っているんですか?」と興味津々。
「では、どうぞここに座って下さい」と、このお店の専務の山田洋平さん。
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ミモロの前には、引き出しが取り出されました。中には、細かく刻んだ香木が。
「いろいろな種類と質などによって、それぞれの引き出しにいれてあるんですよ」と。
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伽羅、白檀、沈香など、大きなものや、貴重なものまで、お店に並ぶ香木たち。
「わーいい香り…」
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香炉から、立ち上る伽羅の香り。ミモロの体にも、豊かな香りが移ります。
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「この檻みたいのなあに?」。その囲いに着物を掛けて、香炉から香りをたきこめるためのもの。
日本の香りの楽しみ方は、香水のように直接体にふり掛けるより、着物や室内にたきこめたり、匂袋を携帯するなど、間接的な方法が多いよう。
「いい香りの人って、男女を問わず、好感が持てるねー」ミモロは、いい香りがするものに、食べ物だけなく、敏感です。
「これ、なあに?」と、ミモロが丸い穴の開いた木切れを見つけました。
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「それも香木なんですよ。御数珠を作った時の残りの木切れです」と山田さん。
なるほど、丸い部分は、数珠を抜いた穴だったんです。鼻を近づけると微かにいい香り…。
「何かに使えそう…」。香木の専門店だから出る珍しいもの。お店限定で購入できます。
「ミモロちゃんは、聞香体験したんですよねー。ここでも、体験できるんですよ」と、建物の中を案内してくださいました。
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「山田松香木店」では、手軽な「聞香体験」をはじめ、匂袋や練香づくり体験、そして自分だけの香りがオーダーできる「お誂え香房」なども。
「わー自分だけの香り…ステキ…」と、ミモロ。
あまりの心地よさに、お店で1時間以上も過ごしたミモロ。
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その後、会ったお友達に…
「ミモロちゃん、今日はいい香りがするー」と。ミモロの体には、伽羅の香りや白檀の香りが移ったよう。
確かにその日一日中、ミモロがそばにいるだけで、いっそう幸せな気分に浸れました。
香りの癒し効果は、とても大きいことを実感します。
ぜひ、好みの香りを見つけに、足を運んでは、いかがでしょう?
*「山田松香木店」の詳しい情報は、ホームページから、どうぞ…。
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