初の「ネコのミモロの京都案内写真展」の開催が刻一刻と迫る中、連日、その準備に追われているミモロ。
「なんかたくさんやることあるねー」と、お友達が楽しんでくれるのを、夢見て、がんばっています。
その気分転換には、お散歩が一番…ということで、
ミモロは、この日も、よくお散歩で通る岡崎の疎水から流れる白川沿いをトコトコと…。ところで、
疎水から分かれ、白川が始まる橋の上から、川の流れを眺めては、いつも不思議に思っていることがありました。
「あれ、なんだろ?」
川に、石がニョキッと立っています。白川には、いくつか石の細い橋が架かっているので、あれもきっと橋だった…。「洪水か何かで、上が流されちゃってそのままになっているのかも…」とずっと思っていました。
「橋脚なのかねぇーでも、なんか変…だって、すぐ横に橋があるんだもん。」
その石柱は、疎水の橋のそばと、そこから25メートルばかり離れた位置にも。つまり2か所あるんです。
「2つも橋が流されちゃったのかなー」と…。「でもー川に梯子がいくつかついてる…」。
ちょっと錆た鉄の梯子が、川に…。
この白川は、水深30センチほど、夏にはよく子供たちが、水遊びをしたり、犬が水浴びをする姿が…。
ある日、ミモロは、ご近所の「荒井肉店」にお肉を買いに行ったとき、お店のご主人に、ふといつも不思議に思っていた、白川の石柱の話をしました。「あれーなんか変な感じなんですけどー」と。すると…
「あれは、昔、プールだったんですよー」と。「えープール?」
「疎水からの水を堰き止めて、夏の間、プールにして、泳ぎの練習をしたんです。石の柱をよく見ると、水を堰き止めるために板を入れるようになっているでしょ?」と。
「えーえーあんなところにプールがあったの!?」とミモロはビックリ。
確かによく見ると、石柱には、なるほど板を入れるにふさわしい切込みが。
「プールだから、梯子があるんだー」と、納得。
荒井さんも子供の頃、泳いだことがあるそう。
そう言えば、疎水でも、よく泳いだという話を聞いたことがあります。もちろん、今は、遊泳禁止。
昔は、今よりみんなおおらかだったのでしょう。水質基準もなかったのかも…。
「ここにプールが今もあったら楽しいのに…おうちから近いし、水着で行けたのにー」と、思うミモロです。
え?ミモロってネコなのに泳げるの…。
さて、ミモロが、ここを訪れた日は、まだ桜が少し残っていて、白川沿いを歩くと、時折、風で花吹雪が起こりました。
「わーキレイ・・・桜の絨毯みたい…」川岸の道は、まるでピンクの絨毯を敷いたよう。
長年、心に引っかかっていた白川の石柱と梯子の謎が解け、スッキリしたミモロは、軽い足取りで、桜の下を歩きます。
「今度お友達が、来たら、教えてあげるんだー」と。
白川沿いを歩いたら、ぜひ昔ここにプールがあって、子供たちが、遊んでいた景色を想像してみてください。なんか楽しくなりますよ。
かつて、スケートリンクもあったと聞く岡崎エリア。
「今も、ステキだけど、昔も、きっと楽しい場所だったんだねー」。
このエリアに住み始めて、2年。まだまだ知らないことがいっぱいのミモロです。
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