ミモロとお友達が、京都の西にある「松尾大社」の鳥居の前に行ったとき、お友達が突然、「あ、四つ葉のクローバーのタクシーが停まってる…」と、大きな声をたてました。
「あ、ホント…」ミモロも目の前のタクシーを見て、ビックリ。
「乗らなくちゃ・・・」と、お友達。トコトコとそのタクシーに近づいて「あの~。このタクシー乗れますか?」とドライバーの方に尋ねました。「はい、乗れますよ…どうぞ…」と、ドアを開きます。
ミモロは、お友達にいわれるままに、タクシーの中へ。「あのー今、松尾大社に着いたばかりなのに…どこ行くの?」わけもわからず、乗り込んだミモロです。
「すみません、ここのあたり、グルって回って、またここで降ろしてください」とお友達。
「はい、わかりました。乗車記念にこれどうぞ…」と、ミモロとお友達に渡されたのは、四つ葉のクローバーのシールが入った「乗車記念カード」です。
京都のタクシー会社のひとつ、ヤサカグループは、三つ葉のクローバーが、タクシーのシンボルマークがです。京都の町で、見るヤサカタクシーは、これ。でも、その中に、四葉のクローバーのタクシーが、まぎれているんです。
その確率は、1300台のうち4台だけ。めったにお目にかかれないタクシーです。
そもそも、このタクシーが登場したのは、利用者の「三つ葉に葉がくっついていて、四つ葉に見えました、その日は、幸運なことがたくさんあったから、ぜひ四つ葉の車を走らせてください」という要望から…。
このタクシーは、流し専門で、予約もできないし、タクシー乗り場に待機することもありません。つまり、たまたま、偶然通りかかったタクシーなので、乗れたら、いっそう、ラッキーな気分に…。
乗った人には、「乗車記念カード」がプレゼントされます。
そこには、「幸せを運ぶタクシー 四つ葉のクローバー号」とあり、そのそばに「あなたに幸運が訪れますように…。」と、書かれています。
「ミモロちゃん、このタクシーに乗るといいことがあるのよ~」というお友達。実は、彼女は、すでに何度も四葉のクローバー号に出会っていて、記念カードもたくさん持っているのです。「すごい~」
「だから、見つけたら、乗った方がいいんだから…」と、本当は用事もないのに、見つけると必ず乗るのだそう。「その根性もすごい~」
「まぁ、いいことがあればいいか~」と、四つ葉のクローバー号に乗ったミモロは、窓から桂川の景色を眺めて…。
台風も九州に近づいているというのに、京都は、とてもいい天気。
「気持ちいい…」と、ミモロは、プチドライブを楽しむことに。
この車のドライバーは、内堀直春さん。タクシードライバー歴12年だそう。
この四つ葉のクローバー号は、全部で4台。この赤と白のツートンカラーが2台。プリウスと黒塗りのタクシーが各1台あるとか。ドライバーは、8人いらっしゃて、交代で乗務するそうです。
「この車だけ、昼も夜も、どこかを走っていますが、ほかの3台は、主に昼間だけ…」と内堀さん。
「じゃ、夜にこの車に乗れたら、すごくラッキーなんじゃない、だって1,300分の1の確率でしょ!」とミモロ。
実は、ミモロは、何度かこの四つ葉のクローバー号を、町で、見かけています。でも、すでにお客さんが乗っていたり、ミモロが、他の車に乗っていたりと、乗る機会に恵まれませんでした。
「なんかいい気分…」タクシーが信号で停止すると、この車が四つ葉のクローバー号だとわかった人が、うらやましそうにミモロを見ています。ミモロは、ちょっとドヤ顔に…。
「はい、到着でーす」と、再び、「松尾大社」の鳥居の前に…。
「もう少し乗ってたかったかも…」名残惜しげに、ミモロは、クローバー号を降りました。
「今度は、どこで会えるかな…」
また、上賀茂神社の式年遷宮を記念したタイアップの双葉葵をイメージしたタクシーも2台あるそう。
「あ、それ、私乗ったことある~」とお友達。「え~どこまですごいんや~」と、ミモロも思わず京都弁に…。
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