ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

150年ぶりに復興した「大船鉾」の建ちあげと雨の中の試しびき。進水式のような船出

2014-07-21 | 祭事・神事・風習

今年の祇園祭は、話題がいっぱい。山鉾巡行が、先祭、後祭という2回に分かれる本来の姿に戻り、また、150年ぶりに姿を現す後祭の「大船鉾」など、楽しみがさらに増えました。
17日の先祭の山鉾巡行が、終わった後、ミモロは、四条町へと出かけました。
「あ、大船鉾が建ちはじめた…」四条通を新町通に少し下がったところに、大船鉾の会所があり、その前で、鉾建てが始まっています。
 今年だけ、17日に鉾立をする「大船鉾」。そのため、同じ新町通に先祭の「船鉾」の姿も見えます。

「大船鉾」にとって、四条町での鉾建ては初めて…。真新しいヒノキの建材が、次々に組まれて行きます。
  
現場を見守る設計を担当した末川さん。「やっとここまで来ました。感激ですね~」と。
「おめでとうございます…」と、大船鉾保存会理事長の松居さんに挨拶するのは、郭巨山の平岡さん。他の山鉾の方々も、お祝いに訪れます。

150年ぶりに復興する「大船鉾」は、蛤御門の変の折り、木組みを焼失してしまいます。幸いご神体の神功皇后のご尊面や大金幣などは、焼失を免れ、今に伝わっているのです。失われた鉾の再興は、四条町の人たちの祈願。それが実現するまでに、なんと150年…でも、ついに願いが叶う時が…。

「あ、ミモロちゃんも見に来たの~」と、顔なじみの写真家の武蔵さんと、毎日新聞社の森園さん。メディアの注目度も高く、多くの記者やカメラマンが鉾の周りで取材していました。

「すべてが初めてだから、ちょっと緊張しますね~」と、囃子方の松下さんやミモロをからかう鈴木さんも、うれしさとともに、初めての鉾での巡行に、幾分の緊張しながら、鉾建てを笑顔で見守ります。

「鉾の試しびきの時に、また来ま~す」と、ミモロは、20日の完成した鉾の姿を楽しみにしていました。

いよいよ試しびきの20日に…午後14時から始まります。ミモロは、張り切って出かけます。
家を出るとき、晴れていたのに、四条町に到着した時は、なんと大雨…。
「わーせっかくの鉾にビニールがかかってる~」と、ちょっとがっがり…。
 
でも、美しく堂々とした「大船鉾」が、会所の前に聳えています。「感激…」と、ミモロは、鉾を見上げて目を潤ませています。「だって、3年前からボランティアで、粽授与してるんだよ…」とミモロ。「あ、いい香りがする・・クンクン」ミモロの鼻に、ヒノキの香りが漂ってきました。

 鉾を見上げると…「あ、松下さんも少し緊張してるみたい…」いよいよもうすぐ動くよう…。

「あ、お囃子が始まった…」雨が止んだのを見計らって、先頭の大金幣のビニールが取り除かれました。姿を現した歴史的な大金幣に、周囲の見物人から、拍手が沸き起こりました。
雨の中の門出です。「なんか進水式みたいだね~」と、ミモロ。う、上手い!

鉾は、ギシギシ音を立てながら、ゆっくりゆっくり進んで行きます。

四条通の手前で、止まり、そこからバックで、戻ってきました。
 
再び雨が激しくなってきました。「わー大金幣が濡れないかなぁー」と、紙製の古い金幣を心配するミモロです。
「屋根があるから大丈夫なんだ~」

さて、この日は、後祭の南観音山、北観音山でも、試しびきが行われました。
  

日曜日ということもあり、また、大勢の人が…「去年より、すごい人…とても近づけない…」
昨年は、ゆとりで綱が持てたのに…と、ちょっとがっかり…。
24日の後祭の山鉾巡行も、多くの方に見守られることでしょう。
ミモロは、21日と23日に「大船鉾」で粽授与のボランティアをします。

「今年もがんばるぞ~!」と、張り切るミモロです。


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コメント (2)
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