今年の祇園祭は、話題がいっぱい。山鉾巡行が、先祭、後祭という2回に分かれる本来の姿に戻り、また、150年ぶりに姿を現す後祭の「大船鉾」など、楽しみがさらに増えました。
17日の先祭の山鉾巡行が、終わった後、ミモロは、四条町へと出かけました。



「大船鉾」にとって、四条町での鉾建ては初めて…。真新しいヒノキの建材が、次々に組まれて行きます。



現場を見守る設計を担当した末川さん。「やっとここまで来ました。感激ですね~」と。
「おめでとうございます…」と、大船鉾保存会理事長の松居さんに挨拶するのは、郭巨山の平岡さん。他の山鉾の方々も、お祝いに訪れます。
150年ぶりに復興する「大船鉾」は、蛤御門の変の折り、木組みを焼失してしまいます。幸いご神体の神功皇后のご尊面や大金幣などは、焼失を免れ、今に伝わっているのです。失われた鉾の再興は、四条町の人たちの祈願。それが実現するまでに、なんと150年…でも、ついに願いが叶う時が…。
「あ、ミモロちゃんも見に来たの~」と、


「鉾の試しびきの時に、また来ま~す」と、ミモロは、20日の完成した鉾の姿を楽しみにしていました。
いよいよ試しびきの20日に…午後14時から始まります。ミモロは、張り切って出かけます。
家を出るとき、晴れていたのに、四条町に到着した時は、なんと大雨…。
「わーせっかくの鉾にビニールがかかってる~」と、ちょっとがっがり…。


でも、美しく堂々とした「大船鉾」が、会所の前に聳えています。「感激…」と、ミモロは、鉾を見上げて目を潤ませています。「だって、3年前からボランティアで、粽授与してるんだよ…」とミモロ。「あ、いい香りがする・・クンクン」ミモロの鼻に、ヒノキの香りが漂ってきました。


「あ、お囃子が始まった…」雨が止んだのを見計らって、先頭の大金幣のビニールが取り除かれました。姿を現した歴史的な大金幣に、周囲の見物人から、拍手が沸き起こりました。
雨の中の門出です。「なんか進水式みたいだね~」と、ミモロ。う、上手い!
鉾は、ギシギシ音を立てながら、ゆっくりゆっくり進んで行きます。

四条通の手前で、止まり、そこからバックで、戻ってきました。


再び雨が激しくなってきました。「わー大金幣が濡れないかなぁー」と、紙製の古い金幣を心配するミモロです。


さて、この日は、後祭の南観音山、北観音山でも、試しびきが行われました。



日曜日ということもあり、また、大勢の人が…「去年より、すごい人…とても近づけない…」
昨年は、ゆとりで綱が持てたのに…と、ちょっとがっかり…。
24日の後祭の山鉾巡行も、多くの方に見守られることでしょう。
ミモロは、21日と23日に「大船鉾」で粽授与のボランティアをします。
「今年もがんばるぞ~!」と、張り切るミモロです。

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