祇園祭の後祭の山鉾巡行まで3日になりました。10基の山鉾が、新町通や室町通に姿を現しました。約50年ぶりに復活した後祭。その話題の中心は、今年150年ぶりに復興した「大船鉾」です。
21日の朝、9時半ごろ、ミモロは、毎年参加している「大船鉾」のボランティアをしに、新町通の会所へ、
そこには、すでにたくさんの人が…「うわ~いっぱいの見物の人たち…去年と全く違うね~」とビックリ。

「ミモロちゃん、はやく支度して、テントのところで粽やお守りの授与をやってください…」と、ボランティアのリーダーの冨田さんに言われ、「は、はい…」と新町通の中ほどに設置されたテントに入ります。



10時に粽などの授与がスタート。すでにテントの周りには、長蛇の列。
「粽、2本ください…」「はい、1400円お納めください…よくお参りくださいました…」と手慣れた手つきで…。

もう目回るような忙しさ…。「わー粽なくなっちゃう…」1時間たったころ、ついに粽は、完売。
「明日はありますか?」との質問に、「あの~今、追加で作ってるので、明日の朝には、少しはお渡しできると思います」と、リーダーからの伝言を伝えます。
「わー手ぬぐいも売り切れだって、あるのは、扇とお守り、腹帯ぐらいになっちゃった~」


2時間後、すっかり授与する品がなくなったテント…「ミモロちゃん、頑張ったね~。すごかったよね~。でもナイスチームワーク、お疲れ様…」大学生のボランティアの皆さんとも、猛烈な1時間の健闘をたたえ合います。

後祭の10基の山鉾をめぐるスタンプラリーも大好評で、「え~もうスタンプ押す台紙が全部なくなっちゃたんだって~え~明日、回ろうと思ってたのに~」と、ガッカリするミモロ。スタンプを10個集めると、特製の手ぬぐいがもらえたのでした。
一緒にボランティアをした大学生のお姉さんたちも、ちょっとがっかりした様子。「でも、粽授与楽しかったね~」と「うん、楽しかった~」

ミモロは、ボランティアの仲間と、昼ごはんへ。


用意されたお弁当をいただきます。「なんか疲れを感じる暇がないね~」午後は、鉾の上で、訪れる人たちの誘導がミモロの仕事です。「また頑張らないと~」
大人気の「大船鉾」の拝観は、ひとり300円。拝観券を購入して、鉾に上がります。
ところが、鉾の上に1度に上がれる人数は、多くても十数名。鉾の前には、これまた長蛇の列。みなさん、辛抱強く順番を待ってくださっています。
「はい、お待ちどうさまでした。鉾におあがりください…」はじめは、十数名ずつ入れ替え制で誘導していましたが、途中から、循環スタイルに変更。鉾を右回りで、見学してもらうことに…。「これが一番、待ち時間が少なくできるみたい…」
ところが、気づくと、鉾にわたる部分が、ときどきギシギシと音を立てたり、見物人が乗ろうとすると、グラッと不安定になる部分が見つかりました。そこで急きょ、鉾に渡る部分を修理することに…一時、拝観は、休止状態になりました。



鉾のスタッフの人たちが、急いで修理作業を開始…。
鉾の上に残ったミモロ…「この間にゆっくり見物しちゃおう…」と、どこまで強運なミモロでしょ!さすがミモロパワー。

鉾を独り占め状態…。
「ここは、高いから、ちょっとだけ涼しいの~」

「あ、ミモロが寄付した金具だ~」


鉾の上には、ミモロのほかに、もう一組鉾の関係者のお知り合いが乗っていました。

現在、鉾の屋根は、内側が張られてなく、屋根の構造がよく見えます。今後は、ここに天井が、張られます。

ミモロ、外に顔出しちゃだめ…

鉾の下を覗きたいミモロですが、下には、たくさんの人が鉾に乗るのを待っています。ミモロは、そっと手すりの陰から、外を見ることに…。
さぁ、修理も無事に終わり、再び、大勢の人たちが、鉾に上がってきました。
「ミモロちゃん、交代の時間ですよー」と、呼ばれて、ミモロは、鉾を降りました。
帰りに、「はい、お疲れ様でした…これ、お礼です」と渡されたのは、完売になった粽。ボランティアのためにとっておいてくださったもの。

家に帰ると、テレビの報道番組で、「大船鉾」の映像が映し出されました。

「あ、知ってる人がたくさん出てる~」画面をかぶりつくように見るミモロでした。
「大船鉾」の巡行は、24日の9時ごろから、新町通を北上し、御池通、河原町通、そして四条通を進みます。
150年ぶりの巡行…鉾の先頭につく大金幣は、昔のまま。「きっと変わった町におどろくんじゃない?お侍がいないって…」
当時は、江戸時代…乗り物は、馬やカゴ、それが自動車に…。木造の家屋は、高いビルになっています。
その劇的な変化に、きっと驚くに違いありません。
祇園祭の山鉾巡行のオオトリを担う「大船鉾」の勇姿を、ぜひ見物にいらしてください。

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