ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園祭の山鉾建てと、試し引き・・・いよいよ町に姿を現した先祭の山鉾たち

2014-07-14 | 京都

今年の祇園祭の山鉾巡行は、八坂神社の神輿を町に迎える、17日の先祭。町から八坂神社に戻られる、24日の後祭という、本来の姿に戻る記念すべき年。

京都の町には、10日から、大きな山鉾を建てる作業が始まりました。長刀鉾など大きな鉾から、その姿を現してゆきます。
  
山鉾の土台の木組は、縄だけで縛り、作っていきます。
「この縄、跨いだりしちゃいけないんだよ…」山鉾を建てる専門の人たちが、手際よく作業を勧めます。

「僕、祇園祭初めてなんです…」と、長刀鉾で警備などをするアルバイト君。山梨出身の京都大学の1回生だそう。
「京都だから体験できるアルバイトですよね~」と、初めての経験にちょっと緊張してるみたい。「ミモロも東京出身だけど、祇園祭、もう4回目だもん…なんでも聞いて…」と、先輩風を吹かせます。祇園祭には、大勢の大学生がアルバイトに入ります。山鉾の説明をしたり、粽を授与したり、人の流れを整理したり、また、山鉾の引手になる学生も。京都ならではのアルバイト。他府県出身者には、学生時代の素敵な思い出になることでしょう。「また、見に来るね~」と、すっかり仲良しになったミモロです。

「あ、月鉾も建ちはじめた…」烏丸通の西側には、放下鉾、菊水鉾など、大きな鉾が次々に…その作業を見るのも楽しいもの
 
木組みの作業とともに、そのそばで、鉾のなかほどにつける榊の準備が行われています。
 横幅2メートル近くになる榊の飾り。中ほどで縛り、そして形を整え、鉾につけるときは、お正月のしめ縄につけるような半紙の紙垂(しで)も添えられます。 
「こんなにたくさんの榊で作るんだー」と、そばでじっと見つめるミモロ。鉾の上につけられるより、地上で見ると、その大きさにびっくり。あまりに熱心に見つめるミモロに、月鉾の法被を着た方が、「これ…」と、榊の枝を一枝くださいました。
「え~いただいていいの~、うれしい・・・感激…」とミモロ。「ありがとうございます」とお礼を言って、そばを離れます。
「月鉾の上につく榊だよ~。なんか特別感あるよね~」と、言いながら、トコトコ歩き出しました。
ミモロの体より大きな枝…道行く人が、「その枝どうしたの?」「それ榊でしょ?」と、聞いてきます。「あの、いただいたの…」どうも榊を持っているのが、目立つようで、ミモロは、そうそうに帰宅することに…。「お友達にも、この榊分けてあげよう…」と、ありがたい榊を、大切に運ぶミモロです。

それから2日後、12日の午後15時すぎから、各鉾の試し引きが行われます。先日、榊をいただいた月鉾に…。「わーりっぱに建ってる…。」見上げると、すでにお囃子方も鉾の上で、出発の時間を待っています。
  
ミモロも綱を持って、試し引きに参加することに。山鉾巡行では、女性は綱に触ることができません。この試し引きの時だけ、女性も参加できるのです。

土曜日ということもあって、いつもより大勢の人たちが、参加していました。

四条通のいろいろな場所で山鉾が動き始めています。
 「わーなんど見ても迫力あるね~」

  
ミモロの前を大きな菊水鉾が…。

「そうだ、船鉾も見て来よう…」と、新町通の船の形をした船鉾へ。
「あれ、まだ建ってない…」「試し引きは、明日ですよ…」と、「そうなんだ~残念…」

山鉾巡行が行われまでの期間、四条通や、室町通、新町通では、交通規制がしかれています。祇園祭の間は、山鉾が最優先。
バスも鉾が収まるまで、じっと待つことに…。

祇園祭の期間、市内のバスのダイヤは大幅に乱れます。町中に行くには、地下鉄の利用がおすすめです。
「すごく渋滞するから、いつ着くかわかんないよね~」と、ミモロも、いつもはバスを使って四条高倉などに行くのですが、そこへは、地下鉄で行くことに…。
「明日は、山鉾や会所の屏風飾りなどを見物に行こう…」と、毎日のように山鉾町に通います。

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コメント (2)
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