ある日、ミモロは、大阪のお友達から、「大阪の大きな市場行ったことありますか?よかったら見学しますか?」と、素敵な申し出をいただきました。「え~大阪の市場…行く行く、絶対!だって美味しいものがたくさん集まるんでしょ!」と、食べ物に目のないミモロは、さっそくJRに乗って、大阪へと向かいました。
JR野田駅に、迎えに来てくれたお友達の車で、そこから5分ほどの場所にある「大阪市中央卸売市場本場」というところへ。
「ここって、大阪のどのあたり?」、全く大阪に土地勘のないミモロは、いったい自分がどこにいるかわかりません。
「大阪市中央卸売市場本場」は、大阪の西側、大阪湾の近くで、地図で見ると『ユニバーサル・スタジオ』と『大坂城』の中間あたりにあるようです。


「よくわかんないけど、まぁいいや~」と、ともかくお友達の後について歩くことに。
豊臣秀吉の大坂城築城以来、「天下の台所」として、江戸時代から物産が集まり、盛んに商いが始まった大阪の市場。大正7年に公設市場として歩み始めた「大阪市中央卸売市場本場」は、昭和6年には、敷地面積約126,000平方メートルという、当時、東洋一の規模を誇る市場に発展しました。戦時中、一時市場機能は、中断されたものの、戦後の復興は著しく、昭和25年には、その機能を回復。取り扱う食品も多岐にわたって行きます。老朽化が進む市場の建物は、平成14年に、10年に及ぶ現地立替工事が終了し、完成へ。重層構造の建物になり、その売り場面積は、日本最大なのだとか。
「う~なんか築地より大きい感じ…」
野菜、果物、畜産品、水産品など、さまざまな食品を扱う市場ですが、ネコのミモロが関心があるのは、やはり魚。水産物を扱う場所に、連れて行っていただくことに…。


ミモロは、もう夢中です。ネコとしては、抑えきれない本能のよう…。


「キャーアマダイ、わーアジ…」と、もう興奮しっぱなし。「だってみんな、すごく美味しそうな上等な品ばっかりなんだもの」と、目をギラギラ…。さすが、大阪の市場だけあって、取り扱う品の規模、質が違います。「近所の魚屋さんとは、全然違う…」と、当たり前のことに感激しています。
ここには、瀬戸内海、日本海をはじめ、九州、四国など、西日本の各地で水揚げされた魚介類が、一堂に集まっているのです。「さすが~大阪…」と、ただただ感心するばかり…。
「わーまだ生きてるよ~」

ミモロが、訪れたのは、お昼前の時間。すでに場内には、人影はまばら、「朝は、もうすごい活気で、ミモロちゃんが歩ける状況ではありませんよ」とお友達。
すでにこの日の商いは終了したものの、注文先に配送するのか、運搬用作業する車が、まだ働いていました。

ミモロがいる場所は、一般の人でも買い物ができるエリアなのだそう。でも、慣れないと、なかなか入ってゆけません。
「あ、美味しそう…」マグロの専門店では、大きなマグロを解体して、食べやすいサイズに…


ミモロが、あまりに見つめるので、お店の方が、マグロの頭のそばにミモロを置いてくださいました。「よく見える…」と嬉しそう…ミモロ、噛みついちゃだめよ~。「うん、我慢する…」
「大阪市中央卸売市場本場」には、鮮魚のほかに、乾物、業務用調味料、加工食品などを取り扱うところも。


スルメや鰹節なども豊富に…。
「業務用だから、どれもビッグサイズ…」


冷凍食品の種類も豊富です。


「あ、野菜のところだー」



「静岡、伊豆のわさびだって…」
場内を歩き回るミモロ。

食品だけでなく、業務用の調理道具もいろいろ。

「ここでは、食品関係のものなら、なんでも揃います。ここに来れば、飲食店をすぐに始められるほど、すべてが売られているんですよ」とお友達。
グルグルグル~。突然、ミモロのお腹が音を…。
「あ、お腹空いてたんだ…」とお友達。「はい…あんまり夢中に見て回ってたから、気づかなかった…」と、ちょっと顔を赤らめるミモロ。実は、大阪のお友達と会ったのは、その日が初めて…。いつもなら、「お腹空いた!」と、真っ先に言うミモロなのに…一応、遠慮してたみたいです。
「では、ここにある、すごく美味しいお寿司屋さんに行きましょ。お寿司好きですか?」とお友達。
「は、はい…大好きでーす!」と、目を輝かせるミモロでした。
では、大阪市中央卸売市場本場で評判のお寿司屋さんに、いざ、出発…。
*「大阪市中央卸売市場本場」の詳しい情報は、ホームページで。市場見学なども申し込めます。また旬の食材の情報などもあって、なかなか楽しいホームページです。

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