祇園祭の山鉾巡行で、見物人に特に人気があるスポットは、「辻回し」が見られる場所。

「辻回し」というのは、山鉾の方向転換を指します。通りの角で、どちらかに曲がるときに、行われるもの。小ぶりの山は、比較的簡単に方向転換できますが、人が40人ほど乗っている、大きくて重い鉾の方向転換は、ひと苦労。でも、それが見どころでもあるのです。、

鉾の4つの車輪は、鉾の側面についていて、自動車のように、前輪が、自由に動くことができません。そのため、鉾全体をずらして方向を変えるんです。
「あ、終わったみたい…」



長刀鉾は、スムーズに「辻回し」を終えると、会所のある四条通を、一目散に進んで行きました。
「あ、別の鉾が来た~」。次々に鉾が、それぞれの会所を目指してやってきます。

鉾が、四条通に入る前に、地面には、細く切った竹がいっぱいおかれます。



大きな車輪の下に、竹を並べます。


車輪の下の準備が終わったら、今度は、車輪に縄をかけ、鉾が動きやすいようにします。


やっと準備が整ったよう…
鉾の先頭に乗る「音頭取」の人が扇をかざし、声をかけ、作業する人の息を整えます。


この作業を何度か繰り返します。



「鉾って、エコだね~」確かにガソリンも電気も使わず、環境汚染もありません。みんなで協力し合わないと、動かすことができない鉾。だから人のつながりが深まるのでしょう。
四条通には、巡行を無事に終えた山鉾が次々に…みんな家路へと急ぎます。

「あ、縁結びの保昌山だ~」
烏丸通を足早に、横断しています。「保昌さんも揺れてる…」


「もう先祭の山鉾巡行終わっちゃた~」とミモロ。でも、今年は、24日にも、後祭の山鉾巡行があります。

さぁ、来週は、ミモロも「大船鉾」で、粽授与のボランティアをします。
21日と23日の昼間がミモロの担当(ときどき姿を現す予定)。「今年もがんばるぞ~」と、張り切るミモロです。

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