ミモロの住む、京都東山エリア、そのメインロードの三条通と平安神宮へ続く神宮道の交差点に、1軒のうどんやさんがあります。


家の近所で、毎日、その近くを通るのに、いつも暖簾が下がっていません。
「なんかタイミング悪いみたい…」すでに3年以上、このエリアに住んでいるのに、一度も行ったことがないお店…。
外から見る限り、古めかしい感じ…。趣があるというより、なんとなく入りずらい雰囲気…。
でも、地元の人に聞くと、昔からのお店で、近所の人なら、必ず行ったことがあるとか…。
ある日、暖簾が下がっているのを見つけました。「あ、今日やってる…」ちょっとドキドキしながら、あまり期待しないで中に。
お店の中に入ると、「あれ~こんなお店だったんだ~」とビックリ。


はっきり言って、予想よりはるかに趣があるお店です。
「外観のイメージと違う…中の方が素敵…」
お店の名前に由来する、古いおたふくの人形が、高い場所に鎮座しています。

お品書きを見ると…


お餅が入った「おふくうどん」と。「どうしようかな~」とミモロ。「ちょっとお餅、重いかも…」と、好物のキツネうどんをお願いすることに…。
「はい、どうぞ…」とお店の人がミモロの前に運んでくれたうどんを見て…「あれ~注文間違っちゃた~」と一瞬固まります。

ミモロの前に運ばれたのは、京都で一般的にいうキザミきつね…。煮付けていない油揚げが細かく刻んでのっているもの…。
お品書きを見ると、確かに「甘キツネうどん」の文字もありました。「ここ、2種類あったんだ~甘キツネって言わなきゃいけなかったんだ~ガックリ…」と自分の注意不足を反省…?もう頭の中には、甘キツネの味がすっかりイメージされていたので、ちょっと切り替えに時間がいるよう…。
「でも、これも美味しそう…」香ばしいお出汁の匂いが、ミモロの鼻をくすぐります。

「まぁ、いいや~いただきまーす!」と…。「ホントは、甘キツネのお揚げが食べたかったんだけどな~」と、ブチブチ言いながら…。
気づくと、もうほとんど丼には、中身がありません。なんだ、しっかり食べてるじゃない…

「なんかいい感じのお店じゃない…」と、お腹がいっぱいになったミモロは、改めて店内を見渡します。今まで入らなかったのが、もったいない感じ…。実は、なかなか知られたお店だとか…。
現在は、昼間の営業のみですが、秋からは、深夜21:30~02:00の営業も…。寒い冬には、思わず入りたくなるお店なのだとか。
深夜は、タクシーの運転手さんや、仕事帰りの人たちで、にぎわうお店です。
「今度、もっとお腹空かせて『おふくうどん』食べるんだ~」とミモロ。
*「うどん・そば お福」京都市東山区夷町156 075-771-1461 昼12時ごろから15時 夜22時ごろから深夜2時ごろ 火・水曜休み 地下鉄東西線東山駅徒歩5分 三条通と神宮道の南東角です。
さて、お腹がいっぱいになったミモロは、トコトコ近所の歩き回り、腹ごなし…。


白川を北に進む東山駅のそばの道へ。



「祇園まんじゅう」さんの前を通ると、「あ、ミモロちゃんこんにちは~」と中からご主人が声を…。「あ、こんにちは~」と手を振ってこたえるミモロ。お店に来ていたお客さんが「あの子、だれですか?」とご主人に。「あれ、ミモロちゃんっていって、京都で有名なネコなんですよ…ブログで人気なんです…」と説明している声が聞こえます。ミモロは、ちょっとうれしくなって、もう一度、振り返って手を振ります。
さて、向かい側は、骨董や注目作家さんの器を扱う「うつわ阿閑堂」。



こちらのオーナーご夫妻もミモロの知り合い…「ミモロちゃん、中入ったら…」と言われ、ちょこっとお邪魔を…。

蕎麦の「枡富」さんと「三味洪庵」さんの前を通り、さらにトコトコ・・・。
このところ、東京に出かけることが多かったミモロ、町を歩いて、地元の知り合いに声をかけられると、「やっぱり京都は落ち着くね~」と、暮らして4年目になるミモロ。もうすっかり京都の生活リズムが体にしみこんだよう…。
家に戻ると、「東京って疲れちゃう…」と、お茶をすすりながらほっこりしています。すっかり京都のネコになっているミモロです。

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