東山の「粟田神社」には、とても立派なお神輿があります。今あるのは、江戸時代末期(1862)に作られた神輿で、大屋根の錺や側面に下がる瓔珞の立派さから、京都屈指の神輿といわれるもの。
昨年の「粟田祭」の後、トラックにのせられて、彦根の工房で修復作業に入り、1年かけ完成。10月1日に、神輿が神社に戻ってきました。
「おかえりなさい~」とミモロも神輿をお出迎え。
傷みが激しかった側面の瓔珞も見事に蘇りました。
1年前までは、屋根には宝珠がありましたが、今回の修復で、かつての「鳳凰」になりました。立派な姿によみがえった神輿。ここに至るには、多くの時間と氏子たちの寄付や協力が必要で、決して簡単な道のりではありません。
黄金色にまばゆく輝く神輿を、ふたたび拝殿に迎え、崇敬会の前田会長、そして佐々貴宮司さんは、その傍らに立ち、無言でじっとその姿を見つめていらっしゃいました。
さて、次の日、快晴に恵まれた10月2日は、「粟田神社神輿大修理完成奉告会」が、にぎにぎしく執り行われました。
ミモロも正装で参列します。
本殿で厳かに行われる神輿を迎える神事。
境内に祝詞の声が響きます。
拝殿に鎮座する神輿。宮司さんがお清めを行います。
実は、この前日は、宮司さんの50歳のお誕生日。半世紀生きた記念すべき誕生日と、神輿の修復完成の日がほぼ重なったことに。お清めをなさるお姿に、宮司さんのご挨拶の中に「神輿の修復という大事業が、自分がお仕えする時期に行われたことを粛々と受け止める」という内容のお話がありました。この日を迎えた感激もひとしおのことと…。
さて、神事の〆は、神輿会の皆さんが、鳴管を鳴らし、祝います。
そして、神輿を担ぐときの掛け声と拍手で、納めます。
なんとも晴れやかな表情です。
「ミモロちゃん、これどうぞ~」と、渡された記念の品々。重くても、しっかり持って帰るミモロです。
「これで、後世に受け継ぐ神輿ができました」とおっしゃる神輿会の一澤会長。
この神事には、剣鉾保存会の皆様もお手伝いを。そして多くの氏子さんや修復を手掛けた彦根の早野錺の早野さんも。
神輿会の皆さんの思いは、格別。
「今年は、この神輿のお披露目になります。ぜひ多くの方々が祭りにお越しくださるのを願っています」と宮司さん。
立派な神輿が氏子町を巡るのは10月10日
12時頃には、神社を出発。「青蓮院」にもご挨拶に上がり、氏子町をまわり、17時ごろに神社へと戻ります。
記念すべき年となる今年、ぜひ「粟田祭」へ。
*「粟田神社」の詳しい情報はホームページで
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