ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

東山「粟田神社」の祭りは、もうすぐ。境内で行われる剣鉾の練習。町に響く鈴の音

2016-10-08 | 寺社仏閣

「剣鉾の鈴の音、ミモロ大好きなんだ~。特に、夜の練習の時がいいの~」と、京都に暮らし始めて出会った剣鉾。東京にいたころは、その存在すら知りませんでした。

剣鉾は、祇園祭の山鉾のルーツといわれるもの。その起源は古く、869年の祇園御霊会と伝えられます。剣鉾は、神輿の先導を務め、町の邪気を祓い清める祭具として発展しました。剣鉾を先端に付けた、長さ約8メートルの竿を、差し手が腰の差し革に入れ、直立させて歩きます。歩きながら、剣鉾についた鈴(りん)を鳴らし、その音が町を清めてゆくのです。
「あ~もう練習始まってる~」

祭りが近づくと、連日、粟田神社の境内では、「粟田神社剣鉾奉賛会」の皆さんが、練習に励みます。
剣鉾1基に3から4人の人が組となり、交代て、差し手を務めてゆきます。差し上げるのは、ひとり。その人の力量で、鈴の音色が異なります。

カ~ン、カ~ンと、夜の静寂に響く鈴の音。「昼間もいいけど、夜の方が響くから大好き~。この音色を聴くと、心が清められる気がするの~」と、練習を毎年、見物に行くミモロです。
 ミモロにとって、京都の音といえば、真っ先にこの剣鉾の鈴の音を上げるはず。「祇園祭のお囃子の音色も素敵だけど・・・」とミモロ。祇園祭は、山鉾町のお祭り。ミモロが暮らした町の祭りの音が、やはりより親しみを覚えます。

京都に暮らして感じるのは、それぞれの町内の行事や祭事を、そこに住む人たちがとても大切にしていること。だから、京都最大の祭り、祇園祭もその町内の人たちの祭りという意識が強く、ほかの町の人たちは、実は特別関心を抱かないということです。「子供のころ、行ったきり、ずっと行ってない…」という京都人も多いのです。

ミモロにとって、京都暮らしを始めた東山エリアは、京都の故郷。地元という意識が強く、下鴨に住む今も、毎日のように何かと出かけています。

「ミモロちゃん、今年も見に来たの~」と、練習する人たちに温かく迎えられて、うれしくてたまらないのです。

   夜の7時半から約2時間続く練習。今年は、9月は、夜になると雨が降って、思うように練習ができなかったそう。限られた時間で、集中して練習しているそう。

「おいちに~おいちに~」ミモロなにしてるの?
「剣鉾の歩き方の練習~」
重さ数十キロの剣鉾を直立させ、歩くには独特のステップがあります。ミモロ、上手になったね~。

練習が終わると、剣鉾の手入れが始まります。
  ミモロ、お邪魔しないの…「だって~」剣鉾が大好きなミモロは、興味津々。そばから離れようとしません。

「これ、鈴・・・ひとつひとつ音が違うんだよ」
   鈴は、剣鉾の竿の金具部分に、ぶつけるようにして音をだします。
長く使うと、鈴が割れてしまうこともあるそう。

みんなが剣鉾を手入れしているとき、ミモロは、竿にしがみつき、差し上げの気分をあじわっていました。
いい加減はなれなさい!

先端の剣の部分は、ワックスでピカピカに。「あ、顔が映る~」


すっかりお手入れが終わると、みんなでちょっと交流会を…。
「ミモロちゃんもどうぞいっしょに~」と言われ、ジュースをご馳走になりながら、しばし歓談。
みんなの輪に入れてもらって、楽しいひと時を過ごします。


剣鉾は、10日の神幸祭に、氏子町を巡行します。


「あれなんだろ?」神社の拝殿に青いものが。
「あ、わかった~。大蛇がゾウ食べたところ・・・」とミモロ。
そう、「星の王子様」で見たことある…。なんか似てます。

正解は、青いシートに包まれたお神輿です。今年、修理された大切なお神輿。
出番はもうすぐ・・・

「粟田神社」の「粟田まつり」は、本日から10日に、お神輿がお目見えします。

*「粟田神社」の情報はホームページで







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