安井金毘羅宮の西側の路地を進んだところにあるモダンな雰囲気のカフェ「0 CAFE + INN]。
「ミモロちゃん、素敵なカフェ見つけたからランチしましょ」とお友達に誘われて、ある日の午後、ミモロは、そこに出かけました。
「ここだ~」
町家をモダンに改装したカフェ。ここでは、タイカレーやリゾット、ハンバーグなどがいただけます。
「こんにちは~」とミモロは、中に声をかけます。「今、テーブルの用意しますから、少しお待ちください」と。
そこでミモロは、入口そばにあるソファーで待つことに。
「なんか素敵な色合いのソファー」
座り心地も上々です。
「ここいろんな絵が飾られてる・・・まるでギャラリーみたい…」
「どうぞ~奥へ」と、京都の町家らしく奥行きの深い造り。用意されたテーブルに進みます。
店内は、色とりどりに染められた布が、飾られています。
「あの~この布なんですか?」とミモロは、お店のオーナーの築地久さんに尋ねます。
コマーシャル写真のカメラマンをなさっている築地さん。ここは、もともとご親戚の家で、長らく使われていなかったものを改装してカフェをオープンなさったそう。
内装は、ご自分のアイディアを建築家に形にしてもらった、洒落たセンスが光る設えです。
さて、この色とりどりの布は、親しく交流のある染色作家の山本玄匠さんの作品。山本さんは、世界に知られる染色作家さん。柿渋をベースに特殊染料と自然素材を組み合わせて独自の染めを開発。それが「玄匠染め」といわれ、世界的に高い評価を得ています。従来の渋いイメージの柿渋をベースにしながらも、鮮やかで、色落ちしにくい染めを完成させたのです。
染色に際し、環境にも配慮し、自然を汚さないことを信条になさっているそう。
この染めは、デザイナー三宅一生をはじめ、パリコレで活躍するデザイナーも作品に使用しています。「え?ナオミ・キャベルも、この染めの作品着たの?」と、ミモロの見る目がいっそう輝きます。
山本さんは、昭和14年生まれ、今年、77歳。62歳の時、脳卒中になり、一時は植物人間に。再起不能といわれつつ、半年後、自分の作品に触れ、奇跡的に意識を回復。その後目覚ましい回復を遂げ、再び染色の世界で活躍なさっています。
「山本さんの作品には、不思議なパワーを感じるんです」という築地さん。山本さんの作品に魅了され、滋賀県にある工房に通い詰めたそう。
それを縁に、このカフェには、山本さんの作品が多数飾られているのです。
「あの~お腹空いたんですけど~」と、夢中で作品を見ていたミモロが思い出したように。
店の奥のスペースにある大きなテーブルで、ランチにしましょ。
窓際にはカウンター席もあります。
「わ~窓一面が緑の木々が茂っていい感じ」
そう、この場所は、建仁寺に隣接するため、外の緑は、お寺の借景。
「ミモロちゃん、なに食べるの?」とお友達。「え~と、タイのカレーにしよう・・・」と。
カフェメニューは、1000円でサラダ付のプレートです。
お友達とミモロは、魚介類のレッドカレーと鶏肉のグリーンカレーを注文し、シェアすることに。
「美味しいね~」とパクパク。ゆったりとした雰囲気の中で、楽しめるランチです。
食後は、+300円でドリンクを。
ミモロは、カフェオレ。お友達はコーヒーです。
「これ、なあに?」コーヒーの脇に付いた小さな小瓶。「あ、それコーヒーのミルクよ」
「え?ミルクなんだ~」と口へ。「わ~ミモロちゃん、赤ちゃんみたい…」そう、まるで哺乳瓶のよう。
美味しいランチと素敵な染色作品を味わったミモロたち。
「あの~時間ありますか?よければ2階ご覧になりますか?」とオーナーの築地さん。
「え?2階?なにかあるんですか?」とミモロ。「実は、2階は、ゲストルームになってるんです」と。
今、注目の民泊です。
「あ、それでお店の名前にINNってついてたんだ。わ~ぜひ見せてください~」と、ミモロとお友達は、築地さんの後に続き、2階のゲストルームに行くことに。
*「0CAFE + INN」京都市東山区小松町563-13 075-532-0208 11:00~21:00(金・土曜~23:00) 木曜休み
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