ある日、ミモロは書家のお友達に誘われて、今、注目の工芸作家さんたちが集う「光象展」を見に、新町通仏光寺下ルにある町家を訪れました。
「ここだ~わ~りっぱな町家~」。京都にはたくさんの町家がありますが、ここはその中でも規模が大きなもの。
昭和初期に建てられ、長い間、呉服を商っていたところです。
2014年に、近江に明治初期に創業した「ツカキグループ」というアパレルを主に手掛ける会社が、京町家復元プロジェクトにより、改装し、昔の姿を蘇らせたもの。この会社は、文化・芸術を不動産開発のテーマに、古い建物などの再生を行っているのです。
玄関のあるスペースには、書家のお友達、柳本勝海さんと水墨画などで知られる平川功さんのコラボ作品が展示されています。
アクリル素材の中に、書と水墨画の美しさを内臓させた、見たことがないような素敵な作品。
「こんなの見たことないかも~」「そう?なかなか面白いでしょ」と柳本さん。
そのそばには、岸野承さんの木彫作品や川合優さんの繊細な木工作品が並んでいます。
「わ~すごく素敵な空間・・・」と洗練された雰囲気の展示に見惚れるミモロです。
さて、町家の中に上がりましょう。
「大きなお家だね~」と玄関から廊下へ
大きなお座敷のほかに、小さなお部屋もたくさんあって、そこにも展示がされています。
ガラス作家の佐藤聡さん、唐紙などの嘉戸浩さんの作品も、美しくミモロの心をとらえます。
「わ~ここお庭も素敵~」古い町家は、そこに暮らした人たちの趣味の良さを感じさせる趣ある造りです。
「お二階もあがっていいの~」
階段を上がり2階のお座敷へ。そこからも庭を一望。床の間の設えも、美しく整えられています。
いくつお部屋があるのかわからないほど、広い町家。決して華美ではない造りです。
「ミモロちゃん、こっちにも展示あるんだよ~」と、柳本さんに案内されて家の裏側に通じるところを進みます。
「あれ?地下もあるの?」
ガラスの器などが展示されている場所は、なんとかつての防空壕だそう。
「京都のお家にも防空壕作ったんだ~」。空襲がなかった京都では、きっとほとんど避難することはなかたと思われますが、4畳半ほどの防空壕です。「なんかワインセラーみたいだね~」ひんやりした空気の地下室です。
「ミモロちゃん、お茶もここで飲めるんですよ」と柳本さん。1階のお座敷は、今回のような展示会がないときでも、年間を通じて、お茶やコーヒー、そしてビールが飲めるカフェなのです。
かつて台所だった場所は、タイル張りのキッチンに改装。
特別ブレンドのスペシャリティーコーヒーなどがいただけます。
「お菓子や生チョコレートもあるよ~」
ミモロは、コーヒーと生チョコレートをいただきます。(1080円)
「すごく美味しいコーヒーでした」とミモロは、コーヒーを煎れてくれた堀内大輔さんに…。
このカフェは、できて3年ほどになるそう。
朝の営業は、8時から、そのときは、チョコレートやお菓子に替わり、トーストのモーニングセットも頂けます。
「え~こんなに素敵はカフェが、ここにあったって知らなかった~」この地域は、祇園祭の岩戸山が登場するエリア。祇園祭の時も、ここまで来たことがありませんでした。
「ホント、こんな素敵なカフェがあるなんて~。またお友達連れてきちゃおう~」とすっかり気に入ったミモロです。
*「ザ ターミナル キョウト」京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424 075-344-2544 カフェの営業は、8:00~20:00(時々、9:00~18:00の時も) 無休
「光象展」は23日まで 最終日は16:00まで
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