ミモロが、ボランティアでお手伝いをしている「大船鉾」。23日の宵山は、前日を上回る人出で、各山鉾の厄除け粽も売り切れが続出しました。

ボランティアでお手伝いを終えたミモロは、山鉾の見学へ。
「ここには、かわいい鳩さんがいるんだよ~」と、訪れたのは、「八幡山」。


会所には、豪華な懸想品が展示されています。その中にあるのが、左甚五郎作といわれる木彫りの鳩。つがいの鳩は、夫婦円満の印なのだそう。
「黒主山」は、大伴黒主が、山桜を仰ぐ姿を再現しており、その象徴として、会所には、桜の花が飾られています。


ここは、黒をイメージカラーに桜の花が添えられた品々がならんでいます。

さて、後祭の山鉾は、全部で11基。巡行は、くじ取らずの「橋弁慶山」を先頭に、「北観音山」。そして今年の一番山を引き当てたのは、「鯉山」です。


くじは、巡行の順番を決めるもの。1番を引いた山や鉾は、くじ運があると、その粽などは大人気なのです。
「鯉山」は、滝を登る鯉は、龍になるという中国の「登竜門」伝説をもとに、立身出世の縁起がいい山といわれます。
ここにも、左甚五郎作と言われる鯉の木彫があります。「すごい大きな鯉だね~。ミモロの飼ってる金魚も、あんな風に大きくなるといいのに~」と福々しい体格の鯉を眺めます。

また、「鯉山」で、注目されるのは、重要文化財になっている。16世紀のベルギーで作られたタペストリー。

祇園祭の山鉾を飾る絨毯の見事さ、そして歴史的価値は、世界でも評価が高く、絨毯の歴史を知る上でも重要なものになっています。シルクロードを経て、日本にもたらされた品々なども多く、それらを大切に保管していた山鉾町。人々の「祇園祭」への熱い思いを物語ります。
「祇園祭」を飾るヒオウギの花。これも京都らしい、この時期の花です。

令和元年の「祇園祭」での注目度が最も高いのが、「鷹山」です。
なんでもかつて36基の山鉾が存在していた記録があり、現在、33基が巡行します。つまり3基は、存在は確認されているものの、復興されていないということ。でも、その中のひとつだった「鷹山」が、2022年をめどに復興されることになりました。
そもそも「鷹山」は、何度も焼失したり、破損し、そのたびに、人々の尽力によって復活を遂げてきました。しかし、文政9年(1826)巡行中に風雨が破損し、以来、休み山となり、巡行には、参加せず、町会所で3体のご神体を飾る「居祭」というスタイルがなんと190年以上も続いていました。

3体のご神体は、「鷹遣」「犬使」「樽追」です・「すごく背が高いね~」そう、2mを超える身長のご神体の人形。


「これ、かわいい~」

ミモロは、鷹と犬のおみくじを持っています。
2022年の巡行に参加する予定の山は、高さ14m、幅4m、長さ6mという堂々とした姿を予定しています。
今年は、それに先立ち、まずは、保存会のみなさんをはじめ、囃子方などによる「唐櫃巡行」が行われます。
「大きな山ができるの、楽しみだね~」とミモロ。2022年、「鷹山」の復活で、いっそう華やかになる「後祭」です。
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