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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロ、鎧兜に触る!町家で行われた特別講座「触れてみよう、武家文化」へ

2011-10-26 | アート
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今年、久方ぶりに順延となった「時代祭」。
明治時代から室町、平安へと、その時代装束の華やかな行列が楽しめる京都三大祭のひとつです。
さて、そこにも多数登場するのが、鎧兜を身に付けた武家の行列。

実は、時代祭の見物の前に、ミモロは、ある文化講座に出かけました。
会場は、北野天満宮近くの「平野の家 わざ永々棟(えいえいとう)」。

「りっぱな町家だねぇー」と恐る恐る門をくぐるミモロです。


ここは、大正末期の木造建築を3年がかりで改修し、昨年11月に完成。大工、左官、庭師などさまざまな職人が伝統の技を駆使し、また現代の技術と機能性を盛り込んだ、日本建築の技の結晶。
今、さまざまな文化講座やイベントに利用できるようになっています。


「こういう場所で、文化講座が開催されるのが、京都らしい魅力!」とミモロは、文化講座が楽しくてたまりません。


今回開催されるのは、特別講座「ふれてみよう、武家文化」と題し、10月19日~11月9日に4回にわたり行われるもの。

時代装束や甲冑、道具などを多数所蔵する「高津古文化会館」の学芸員である雨宮六途子先生による講座です。

「高津古文化会館」というのは、時代劇ファンなら、出演者などを表示するテロップに、よく高津という文字をみたことがあるはず。その、時代劇に欠かせない甲冑や刀剣、室内装飾品など、いろいろな小道具を担当する会社が、設立した古美術の美術館です。


4回シリーズの初回は、「甲冑にふれよう」というテーマで、講座には、甲冑が運ばれ、その成り立ちの歴史、形の変遷、構造、素材などを詳しく解説され、実際に手で触れ、さらに飾り方を体験するという盛りだくさんの充実した内容です。

「ここで甲冑のお勉強をしたら、きっと時代祭が、もっと面白く見られるはず…」と密かに思うミモロです。


講義を1時間ほど受けた後、いよいよ本物の甲冑にご対面。まずは、納めた箱から、取り出すことから。
「割と小さな箱に入ってるんだね。もしかして、子供用?」と箱を覗くミモロ。

いいえ、もちろん大人サイズの当世具足です。兜、銅、両手、両足の部分が離れており、また動きやすくするために、紐で小さな板を繋げていたり、金属メッシュのようになっているので、コンパクトに収納できます。

箱から、ひとつひとつの部分を慎重に取り出し、机の上に並べます。

「ギャー、怖い顔…」ミモロが怖がっているのは、兜の下に付く頬当。優しい顔や気の弱そうな顔をした武将を、強く見せ、敵を怖がらせるもの。ミモロが怖がるのも当然です。

「鎧の胴の下にあるプリーツスカートみたいな部分は、フムフムこうなっているのかぁー」と、しげしげと手にとって見ることに。

ミモロがいうのは、草摺(くさずり)といわれる部分。武将の好みでさまざまな色の紐で漆で塗り固められた小札を連結し、鎧の独特の趣を作る部分です。

箱から、すべて出し終えたら、次に鎧を入っていた箱の上に飾ります。

次々に手際よく飾られて
完成!

「では、今度は、みなさんに飾ってもらいます!」と雨宮先生。飾った甲冑を、もう一度、分解します。
受講生が、それぞれ甲冑の部分を担当。体の小さなミモロは、脛当を飾り用に組み立てます。

「えーと中に新聞紙を丸めて、それから薄いきれいな白い紙で包んで…。クルクル巻いて、正面の部分の金具の上でチョウチョ結びにするんだった…これでいいですかぁー」とミモロ。

「あら、よくできてますね。上手ですよ」と雨宮先生に褒められて、ホッとします。

受講生がそれぞれの部分を組み立てて、ついに完成。「やったー!」と思わず歓声をあげるミモロです。

飾られた甲冑の隣りで記念撮影をする大学院生の受講生。
なかなかりっぱ!甲冑と同じポーズが決まっています。

講座の最後は、再び、甲冑を丁寧に箱の中へと仕舞う練習。


「講座は、楽しかった?」と雨宮先生。
「ハイ、こんなに近くで甲冑を見たり、触れたりするのは、初めて・・・すごく感激!とても勉強になりました。先生のお話も、スゴーク楽しかったでーす。こういう講座って京都ならではですね」とミモロ。

「甲冑は、日本の伝統の技の結晶のようなもの。さらに、そこには、日本人の美意識が、見事に反映されています。世界中の甲冑の中で、これほど美しいものはありません。命を掛ける戦場でも、美意識を示してこそ武士。本当に日本の文化は、素晴らしいですね」と雨宮先生。

深く頷くミモロです。

「さぁ、下のお座敷にお茶の用意ができているから、そちらへ行きましょう」「えーお茶ー。お菓子も?」
ミモロは、急いで下へ。
広い座敷には、毛氈が敷かれ、すでに他の受講生の皆さんは、お席についています。ミモロも末席に加わりました。

美味しいお茶と栗の入ったお菓子をいただいた後、ミモロは、お庭を拝見。

風情あるお庭の向こうは、北野天満宮のお土居が続いているそう。

「あのーまた次回も来ていいですか?だって、すごく面白かったんだもの…」


ぜひ、みなさんにもおすすめしたい、深い内容の文化講座です。

*特別講座は、10月26日「うるし工芸にふれよう」、11月2日「小袖入門」、11月9日「刀剣入門」です。
毎水曜日の14:00~17:00 参加費:3000円(茶菓代、高津文化会館の入館料込)お問い合わせ、お申込みは、「平野の家 わざ永々棟」まで。電話075-462-0014
また、「高津文化会館」の詳しい内容は、ホームページで。いずれも北野天満宮の近所です。


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華やかな時代絵巻。「時代祭」の装束行列に、見惚れるミモロ。

2011-10-25 | イベント
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ランチを済ませて、やっと落ち着いたミモロは、いよいよ時代祭の装束行列を見に、家の近所の神宮道へ。

神宮道は、ゴールの平安神宮に通じる幅の広い道。すでにかなりの距離を歩いて疲れている行列の人も、三条通を左に曲がり、大きな朱色の鳥居を目にすると、「もうすぐゴールだ!」と思い、最後の元気を振り絞って、張り切って歩くそう。

ミモロが、神宮道に出て、しばらくすると、行列の到着を告げるパトカーを先頭に、次々人がやってきます。


明治維新時代から、江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦時代まで、約1000年の時を物語る「時代祭」。京都三大祭りの締めくくるにふさわしい、華やかな時代絵巻です。


まず、遠くから、風にのって、ピーピャラピーと聞いたことがある笛の音が。そう官軍が行進する時のメロディーと共に現れたのは、明治維新時代の維新勤王隊列です。「ワーすごい行進!」ミモロは、拍手で迎えます。

楽隊や鉄砲隊につづき、桂小五郎、西郷吉之助、坂本竜馬などが登場する維新志士列。
「え、どれが坂本竜馬?福原雅治じゃないの?」ミモロ、シッ!失礼でしょ…。
次々に登場する歴史的人物は、その雰囲気を醸し出す装束とそばの名前を書いた旗で判断しましょう。

江戸時代の行列は、徳川城使上洛列。徳川幕府の名代として大名が、京都へと上洛する様子を表した列です。
そこには、ちょっとおどけた長持行列も。
さらに後ろには、毛槍をもった奴さんが続きます。

「わーキレイなお姫様が来るよー」とミモロが身を乗り出して眺めるのは、江戸時代の婦人列に登場した皇女和宮さん。

それに続き、玉瀾(ぎょくらん)という池大雅の妻が、小袖姿で。
続々とやってくる艶やかな女性たち。

安土桃山時代の列には、牛車が。「うわー大きな牛、黒毛和牛だね」

もちろん武将も。「あ、信長だって…、この時代の兜は、個性的だねぇ」とミモロは、なんか兜に詳しそう。

堂々とした風格の足利将軍と勇ましい細川氏が登場するのは、室町時代の列です。



そして、今年初登場で注目されたのが、南蛮衣装。
「オシャレな人だねぇー」とミモロも注目。

吉野時代は、楠正成。

中世夫人列と平安時代夫人列では、「わー美人さんがいっぱい来るよー」と、やはりミモロも女の子。美人には、関心があるようです。
大原女の姿の方。

淀君巴御前清少納言なども次々に。

ほら貝を鳴らしながら現れた延暦時代武官行進列。
794年の東方征伐から戻る坂上田村麻呂行軍の様子を表しています。

最後に、朝、平安神宮を出発した神幸列が続きます。
その中に、花を頭にのせた美しい白川女が。

全部の行列が、ミモロの前を過ぎたのは、16時ごろ。行列は、平安神宮の応天門の中に吸い込まれるように姿を消してゆきました。
「ホントに絵巻を見ているみたいだったー。全然退屈しないね。面白かったー」とミモロ。

「あーあ、本当にお祭り終わちゃったー。大きな祭は、もう今年はないのかなぁ?」
空っぽになった観客席を見て、フーっとため息をつくミモロです。

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時代祭の装束行列スタート地点の京都御所へ。そこでミモロが出会ったのは・・・

2011-10-24 | イベント
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平安神宮で神幸行列を見送ったミモロは、急いで京都御苑へと向かいます。

京都御苑に到着すると、そこは、12時から始まる時代祭の華、装束行列のスタートを、今か今かと待つ人たちで、すでにいっぱいの状態。

「やっぱり、また出遅れたかも…ちゃんと見れるかなぁー」と、周りを見回して心配に。

でも、ミモロは、平安神宮の氏子などに渡されるチケットのようなものを、神幸祭で出会った方からもらったのでした。これがあれば氏子席に座れます。

「確か近くで見られるって…」と、張り切って門の近くの氏子席に行くと、なんとそこも満席のよう。

「しかたないねぇー。でも、せっかく御苑まで来たのですから、ここならではのものを見ようっと」。
そういうと、ミモロは、見物席を離れ、道の裏の方へ移動します。

行列の見物は、実は、どこの通りでもできますが、御苑には、ここだけでしか見られないものがあるんです。
それは、準備中の風景。行列の出番を待つ人たちが、支度をすませ、寛いでいるところです。

「あ、キレイな馬がいる…」。馬が大好きなミモロは、近づいて記念撮影をお願いしました。
この馬は、巴御前が乗るそう。

「あれ、かわいい女の子たちがいる…」近づくと、「ワ!クマちゃんだぁー」と言われ、抱っこしてもらったミモロです。「まぁクマでいいか…ネコだけど…」彼女たちは、藤原時代の行列に登場する童です。
お化粧もちゃんとして、とてもかわいい感じです。「あのね、6キロも歩くんだって…」とちょっと心配そう。
「がんばってね、応援してるから…」とミモロは手を振って励まします。

そこから、ちょっと歩くと、今度は、「キャー強そうなお侍…」。甲冑に身を包んだ8世紀末の延暦武官行進列の武将です。

「鹿革の靴だー」。足元を見ると、鹿の子模様のショートブーツのよう。

さらに奥に進むと、馬が、数頭並んでいるところへ。そこで何やら馬に話しかけている人が…。
「今日は1日、よろしくな…」。延暦文官参朝列の文官の方です。

時代祭には、馬に乗る武将が多数登場。その役になった人にとって、騎乗する馬に会うのは、その日が初めて。もちろん、行列に出る馬は、皆よく調教され、おとなしい性格の馬ばかりです。でも、万が一、行列の途中で、大きな音や何かのハプニングで、馬がびっくりして暴れるたらと、乗る人は、心配するそう。

この馬も、とてもおとなしく、また騎乗する人とも仲良しになったよう。
いとおしそうに、やさしく馬を撫て、馬もそっと寄り添っています。
「よかったねぇーいい子で…」と、ミモロもそばで嬉しそう。

「なんかお腹すいちゃったー」と突然言い出すミモロ。え!もうすぐ行列がスタートするのよ。
「でも、ここで見なくてもいいから、まずはランチを食べようー。行列は、おうちの近くで見ることにする」。そういうと、トコトコ来た道を戻り、岡崎方向に歩き出しました。

もう、せっかく京都御苑まで来たのにー。

確かに、岡崎辺りに行列が到着するのは、2時間以上たってから。十分、ランチの時間はありますね。

*旅のポイント  「時代祭」の行列は、コースのどこでも見ることができますが、初めて見物する方には、やはり京都御苑がおすすめです。やや行列との距離がありますが、広々した道は、行列を見渡すには、いい場所です。また、スタート地点なので、参加者もとても張り切って歩きます。椅子席は、有料で、その多くは、旅行会社がおさえていますが、当日券も。なにせ2時間以上かかる見物なので、それなりの準備と覚悟で臨みましょう。

またミモロのように、見物は他の場所と割り切って、御苑では、行列前の人たちを見て歩くのも楽しいもの。行列がスタートすると簡単に、そばに近寄ることはできません。でも時間に余裕があるスタート前なら、近くで装束を見たり、その説明をしてくださったり、撮影にも応じてくれます。


明日のブログでは、時代祭の行列を詳しくお伝えします。お楽しみに・・・。



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23日9時、平安神宮から「時代祭」の神幸行列が、出発しました。

2011-10-23 | イベント
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不安定な天候のため1日延期された「時代祭」。
23日は、秋晴れの最高のお祭り日和になりました。


時代祭は、平安神宮のお祭り。そもそも平安神宮は、明治28年に平安遷都1100年を記念して、平安京をお造りになった桓武天皇をご祭神に創建された神社です。

10月22日は、平安遷都の日。つまり京都のお誕生日に当たります。

時代装束の行列が、有名な祭りですが、祭りの中心となるのは、実は、桓武天皇と第121代孝明天皇の御霊を乗せた輦(れん)が、京都の町を廻り、民の安らかなる暮らしを親しくご覧になる神幸行列なのです。その前に、明治時代から平安時代までの、装束行列が進むんです。



まず、時代祭りの朝、平安神宮にて、神幸の神事を行った後、2つの輦(れん)が、列なり、神社を出発します。


ミモロも、朝から神社へ。
そこには、行列に参加する人たちが、準備の整え、出発を待つ姿が。

この装束は、輦(れん)を担ぐ人。
足元は、わらじと足袋で。

ミモロもお茶をご相伴。

この方は、神前にお供えするものを運ぶ方。

行列には、背中に羽をつけた可愛らしい胡蝶姿の舞人も。

輦(れん)には、御綱がひさしから伸びていて、ミモロもちょっと持たせていただきました。

「神様につながっているみたいな気がした・・・・」とありがたがるミモロです。



平安神宮を出発した神幸列は、京都御所を目指し、進みます。

この行列が御所に到着してから、時代装束の行列が、今度は、平安神宮を目指し出発するんです。


大変長い行列で、御所を12時に出発してから、烏丸通、御池通、三条通を経て、神宮道に先頭が至るのは、14時過ぎ。でも最後尾を進む神幸行列は、そのころやっと御所を出発するとのこと。

「行列が通るどこかの道に立っていれば、必ず行列が見られるね・・・」。ミモロは、そういうと、平安神宮から、まずはスタート地点となる御所へと向かうことに。





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京都に生まれたファッションブランド「プチ・カアヤ」。フランスに住む女の子が描く洒落たイラスト

2011-10-22 | ファッション
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新しいことが次々に生まれている京都。10月21日も、斬新なファッションブランドが誕生しました。
「petite  kaaya(プチ・カアヤ)」、フランスに住む女の子のおしゃれなイラストをモチーフにいろいろなグッズを展開します。


新しくショップが、京都の白川通り沿いの京都造形芸術大学のそばにオープン。そのレセプションにミモロは、招待され出かけました。

プチカアヤのブランドを立ち上げたのは、テキスタイルデザイナーでもあるバウプランニング社長の人見直樹さん。「フランスでカアヤちゃんに出会い、彼女の描くイラストを見て、すっかり夢中になったんです。きっとこのイラストに出会った人は、惹きこまれてしまうはず…そんな魅力があるんですよ」と。


1999年生まれのカアヤちゃんのフランス暮らしのひとこまや、将来を夢見て描いたイラストは、大人っぽさと子供っぽさの両方が感じられ、幅広い年齢層に愛されるもの。
京都芸術デザイン専門学校と協力して、ブランド開発を行い、その学校に併設するオブラショップで、製品を販売します。

オブラショップの中には、たっぷりしたトートバッグをはじめ、

ポーチや小さめのトートバッグ

カードケースや食器や雑貨など、いろいろな製品が並んでいます。


Tシャツや帽子なども。

若い人から、大人まで、幅広い年齢層に合うグッズが、豊富にそろっています。ぜひ一度覗いてみてくださいね。(男性でもオシャレに使える品々も…)



「フランスの女の子っておしゃれだね。」

ショップには、カアヤちゃんのおしゃれなテイストがいっぱい。
京都のメーカーさんの確かな技が活かされた品々が、多数そろっています。

ぜひ覗いてみてくださいね。

*[プチ・カアヤ」に関する詳しい情報は、ホームページから。通信販売にても購入が可能。*リンクできない場合は、プチ・カアヤで検索を。
「obra」オブラショップ:京都市左京区北白川上終町24 電話075-722-9231(京都芸術デザイン専門学校事務局) 12:30~18:00  水曜・日曜休み。市バスで「上終町京都造形大学前」下車。


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