ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

一般公開されている「京都府庁旧本館」。ルネッサンス様式が見事な歴史的建造物

2018-02-13 | 歴史・史跡

京都には、近代日本を物語る歴史的建造物がいろいろあり、京都の魅力のひとつになっています。その代表的な存在が、京都府庁の旧本館です。
 
通年にわたり一般公開されています。

正面から階段を上がって2階へ。
「格調高い雰囲気だね~」
廊下を歩きながら、明治時代にタイムトリップした心地に。

2階にある「政庁」という昔、さまざまな公式行事や式典に使われた広間にすすみます。
ミモロもメンバーの「NPO法人 京都観光文化を考える会 都草」の会員のみなさんが、「旧本館」の説明などもしてくださいます。

さて、ここ「京都府庁 旧本館」は、明治37年に竣工。昭和46年まで、京都府庁の本館として使われていました。
設計は、松室重光。東京帝国大学の大学院の時に、京都市の嘱託技士となり、出身地である京都にもどり、近代のまちづくりに貢献します。

当時、人気であったルネッサンス様式の堂々とした格調高い建造物は、現在の機能重視の建築物とは異なり、あらゆるところに芸術性を感じさせる趣をたたえています。
 
ミモロは、ルネッサンス様式の装飾やその当時の内装を手掛けた職人さんの技などを見るのが大好き。
「電気のスイッチやドアノブもいい感じだよね~」細部にわたるまで、丁寧な技が施されています。
  
「あれ、なんだろ?」ドアの上にある四角い木箱・・・
「あれは、スピーカーなんですよ~」と都草の方が教えてくれました。

当時の様子を留める調度品も、興味をそそります。
 
アンティークな家具は、今もその趣に心惹かれます。

当時は、冷房の設備はなく、暖房は、こんなヒーターや暖炉が使われていたのです。
広いから、寒かったかもね~」

「あ、ここ旧知事室だ~」

りっぱな机のある知事室。その窓からは、比叡山なども見える心地よいお部屋です。

京都の府知事は、現在の山田啓二知事は、37人目の知事さん。その中で、京都出身の知事さんは、わずか2名です。
 
4期を務めた山田知事は、今年、知事選への出馬をしないことに。5期は、長すぎるとの思いでしょうか?
春に行われる京都府知事選挙。歴代の知事の顔写真が張られたパネルには、1マス空きが…ここには、どなたの写真が張られるのでしょう?
歴代の知事さんが座り、執務した椅子。
「これは、今使われてないんでしょ?」とミモロ。そうね…失礼・・・

今年、新たに京都府の未来を託す新しい知事さんが登場します。


平成16年に国の需要文化財に指定された建造物。一般公開では、旧議場も見学できます。
 


「春は、桜すごくキレイなんだよね~」とミモロ。そう中庭の枝垂桜は、祇園の円山公園のしだれ桜の孫桜。
それは見事な姿を見せてくれます。
「もうすぐだよね~」 まだ寒いながら、確実に春めいてきた京都。桜が彩るのも、そう遠くはありません。



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出町柳「パティスリー セラヴィ」京都産の小麦や美山の牛乳などでつくるケーキ

2018-02-12 | グルメ

出町柳の「枡形商店街」の西の入口の向かい側に「パティスリー セラヴィ」というケーキ屋さんがあります。
 
いつもミモロは、自転車で、その前を勢いよく通り過ぎていたのです。「このケーキ屋さん、こだわりのシュークリームだって~」と、ある日、お店の前に出された表示にふと足を止めました。

「こんにちは~」とミモロは、お店の中へ進みます。「わ~おいしそうなケーキの香りがする…クンクン」


「わ~い、いろんなケーキが並んでる~」入るなり、ガラスケースに釘付けに。

ミモロの好きなショートケーキやロールケーキ、モンブランなどなじみの品が並びます。

「あの~このお店、いつからここにあるんですか?」とお店の方に伺うと…
「もう十数年前からです」「え~そんな前からあったんだ~」と。
お店には、1998年からの表示が…「失礼しました~。ごめんなさい」と恐縮するミモロ。

「いいんですよ~」と、このお店のオーナーであり、パティシエの大谷正秀さんと奥様の笑顔に、ホッとしたミモロです。

大谷さんが、ケーキ作りを始めたのは、30年以上も前のこと。「実家がケーキ屋だったんです」と。
この出町柳の店は、以前は、お父様の時代には「葵庵」という名で地元の人に親しまれたケーキ店だったそう。
「当時は、喫茶もあったんです。今も、地元の人の中には、葵庵と呼ぶ人もいるんですよ~」と。今は、ショップのみ。奥には、ケーキをつくる厨房が広がっています。

パティシエを志し、ホテルに勤め、その後、東京のケーキ屋さんで修業を。さらに1年半、フランスでも腕を磨かれたそう。そして京都に戻り、実家のケーキ屋さんを継ぎ、「パティスリー セラヴィ」となりました。

ここのお店で人気なのは、ショートケーキやシュークリームなど、誰もが好き!というケーキだそう。
「いろいろな種類の凝ったケーキも作ったんですが、やはり人気は、オーソドックスなケーキなんです」と。

でも、ここのケーキは、京都生まれの素材にこだわっているところが、特徴のひとつ。
小麦粉は、京都産を100%使用。「え~京都産の小麦粉ってあるんだ~」とミモロ。京都府の北部地域で作れた小麦粉です。そして牛乳は、美山産のものを…。

そんな素材にこだわったショートケーキやシュークリームにミモロは興味津々。
 
「美味しそう~」とじっと見つめます。

焼き菓子の種類も豊富。紅茶のシフォンケーキやマドレーヌ、パウンドケーキなど、贈り物にしたい品々です。
 

今は、バレンタイン向けのチョコレートを使った品々も揃っています。クマのパティシエさんのそばに積まれたチョコレートは、プレゼントにぴったり。
  
「ハートのチョコレートもある~」ミモロは、バレンタインデーにプレゼントする人を思い浮かべます。


「どうしよう~みんな食べたい~」と、ミモロは、あちこち歩き回り品選び。でも、なかなか決まりません。
 
「あれも、これも~」と言い出すミモロ。まず、少しずつね~。そこで、シュークリームやパウンドケーキを求めます。

家にもどり、コーヒーを煎れ、シュークリームでのおやつタイム。

「わ~美味しい~。皮がすごく香ばしい…中のカスタードクリーム、すごく食べやすい…」と夢中でペロリ。

シンプルなケーキほど、その素材と作る人の腕前が光るもの。「このシュークリーム、また食べたくなっちゃう」とミモロ。


今、京都は、ケーキショップの激戦区といわれるほど、多くのショップが登場しています。創業してすでに20年となるこのお店は、地元の人を中心に、長く愛されているケーキ屋さん。その味は、また食べたくなる親しみやすさに満ちています。

「まだ、パウンドケーキあるもんね~」と、え?もう食べちゃうの?楽しみは、もう少し後にしましょうね。

*「パティスリー セラヴィ」京都市上京区寺町今出川上る立本寺前町83 電話075-222-1566 10:00~20:00 水曜休み



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ミモロの高野山詣。雪いっぱいの高野山。寒いけれど、その美しさは感動もの。

2018-02-11 | 国内旅行

雪の高野山を訪れているミモロ。宿坊「持明院」に泊まり、その敷地内にある西国四十八か所巡りができる場所へ。

ずらりと並ぶ石仏にひとつひとつお詣りしてゆくと、西国四十八か所巡礼ができるのです。でも、この日は、夜に雪が降り、石仏も雪をかぶり、その前に進むことができません。ミモロがそばに行こうとしても、雪に埋もれてしまいます。でも、中央部にいらっしゃる弘法大師さまのところまでは、雪かきがされていて、お詣りができました。
「今日は全部お詣りできなくて残念。弘法大師さまも雪のお帽子かぶってるんですね~」

さぁ、奥の院の参道に行きましょ。「は~い」荷物は、お寺にあずかっていただき、高野山を出るときにピックアップすることに。

「うわ~夜、たくさん雪降ったんだね~」ザクザク・・・ミモロは、雪に足を取られながら、一歩一歩進みます。

滑らないようにね~。「うん…」

途中の石段も前より雪が積もって上るのに一苦労。


「わ~すごいね~」一面の銀世界。

その静寂の世界の美しさに心奪われてしまいます。
「空海さまもこういう雪の中に暮らしていらしたのかな~」と。もちろん空海が高野山に入ったころは、今のように大きな杉の木もこれほど茂っていない、原生林であったはず。

高野山の開創事業が始まったのは、817年から。弟子を派遣し、原野の開墾が始まります。その1年後、空海は、高野山に来て、滞在します。でも、再び京都に戻って、空海が、京都の東寺から、高野山に隠棲したのは、832年11月。そしてその後も何度か京都に戻り、宮中で法要を行っています。835年の正月に宮中で法要を行った後に、高野山に戻り、その2か月後に入滅します。

「お正月に京都にいたとき、すでに病気だったのに、どうしても高野山に帰りたかったんだね~。きっとこんな雪の時に戻ってきたんじゃないの~。今は電車とバスで来れるけど、昔は歩いて来たんだから大変だよね~。でも、高野山の雪景色を見たとき、空海さまホッとしたかも…」



ミモロの目の前に広がる雪景色は、もちろん空海が見たような景色ではありません。でも、雪は、同じ・・・。


「わ~こんなに凍ってる~」手水場は氷に覆われています。
「キャ~冷たくて、手お浄めするの辛い~」というと、指先だけちょっと水に触ってお浄めに。
「だって、手袋脱ぐのもつらいんだもの~」と。

ミモロたちは、奥の院の入口の御廟橋のそばへ到着。
ここには、御廟にいらっしゃる弘法大師さまに毎日お食事を整え、お届けする場所があります。
「あじみ地蔵さまだって~。ここでお味見するんだって~」

10時半。僧侶の方々が、この日のお食事を用意して、まずお地蔵さまにお詣りします。

木の櫃に入っているのは、弘法大師さまのお食事。なんでもその料理は、精進料理ですが、スパゲティなど今風の料理もこともあるそう。「中国にもいらしたから、中華料理もお好みかもね~」と思うミモロでした。

毎日2回行われるお食事の用意。1回目は、6時。そして10時半は2回目です。
「夕ご飯はないんだ~。お腹空かないかなぁ~。きっと朝のお食事待ち遠しよね」と、ミモロなら我慢できない食事スケジュールでした。

深々と降る雪の中、傘をさして進む僧侶の姿に、思わず合掌。


それから僧侶の後ろを追って、再び御廟に参拝しました。「お食事中、失礼します。ミモロ、もう京都に戻ります。どうぞこれからもお守りくださいませ~。また会いに来ます~」と御廟に向かって祈りました。

さぁ、ミモロ、そろそろお山を降りましょう。
「お昼食べてから~ね」と、ミモロは、それから再び、参道を歩き、お昼過ぎ、高野山を降りて京都へと戻りました。

「寒かったけど、やっぱり冬に来てよかった~感激しちゃった~」
ミモロにとって、忘れられない時間になりました。



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ミモロの冬の高野山旅。宿坊「持明院」の美味しい精進料理と夜のライトアップ

2018-02-10 | 国内旅行

2月3日、4日に渡り、高野山を訪れているミモロ。奥の院まで出かけ、宿坊の「持明院」に戻ります。
「よかった~夕ご飯の時間に間に合って~」と息を弾ませ到着です。
 

お部屋にもどると、そこには、夕食のお膳が、すでに用意されていました。
「おいしそう~」ごま豆腐や野菜の煮物やおひたし、高野豆腐など品数の多い、精進料理です。
「お膳だから、炬燵に入って食べられないんだ~。でも大丈夫…寒さ感じない…」とミモロ。
氷点下の気温の外から戻ったお部屋は、石油ファンヒーターとエアコンで温められていたのです。

ひとつ残らず食べたミモロ。「ごちそうさま~美味しかったね~」と大満足。

夕ご飯が終わっても、まだ19時。「夜、根本大塔や中門がライトアップされてるんだって~。見に行かない?」とお友達。「うん、いいよ~。まだ早いもんね。それに夜は、今日しかないしね~」ということで、再び、毛糸の帽子をかぶって外へ。

ブルブル~白い息を吐きながら、トコトコ雪の道を進みます。「歩けば温かい~」と少し速足で進みます。

「うわ~キレイ~」闇に浮かびあがる根本大塔の姿は、迫力さえ感じます。中門も幻想的です。
 
根本大塔の朱塗りの建物は、周囲を白い雪に囲まれ、いっそう鮮やかに…。

「う~寒い~」さすがに夜のお散歩は、長くは続けられません。「もういいね~。お風呂の時間終わっちゃうよ」というと、来たときよりさらに速足で宿坊へと一目散。

宿坊の部屋に到着すると、「早くお風呂に行かなくちゃ~」と慌てて浴場へ急ぎます。お風呂は21時まで。すでに20時を過ぎています。
夜のお散歩で冷えた体を大きな湯船が癒します。
「なんか温泉に来たみたい~」
たっぷり入った程よい湯加減のお風呂に、ミモロは感激。ここは温泉ではありませんが、本当に気持ちよい時間です。

「おやすみなさい~」部屋に戻ると、早めにお布団の中へ。「なんかお布団少ないみたい~」と寒がりのミモロは、セーターを着たまま、眠ることに。

さすが暖房が入っていても、夜が更けると、さらに気温は下がります。
「あ、トイレ行くの忘れた~。どうしよう~寒いなぁ~」そう、部屋には、トイレが付いていないので、廊下の向こう側のトイレに行かなくてはなりません。「どうしよう~」と、布団からでないミモロ。おねしょしても知らないよ~。「え~うん、行ってくるね~」ここが、冬の宿坊はちょっと辛いところでした。

「明日、朝のおつとめに参加するんだよね~。早く寝なくちゃ…」と、トイレから戻ったミモロは、炬燵でちょっと温まってから、布団に・・・。


「おはよう~ブルブル~」次の朝、ミモロが目覚めたのは6時半。7時からの朝のおつとめのために、急いで支度をしてお堂に向かいます。
「あ、気温マイナス6度だよ~」
途中で見た温度計。「夜、雪たくさん降ったみたい…」昨日より、さらに気温が下がっています。
庭の池の氷もいっそう厚くなったよう。
 

読経が響くお堂に座ること、約1時間。「なんか浄められた気がする~」と。

「でもお腹空いちゃったなぁ~朝ごはん楽しみ~」とイソイソと部屋に戻ります。


「わ~おいしそう~」部屋には朝食の用意が…。温かなお粥もある体に優しい朝食です。
 

「ミモロちゃん、10時半から、御廟にいらっしゃる弘法大師さまに朝食を届ける様子、見に行く?」とお友達。「うん、行く行く~」ミモロたちは、宿坊をチェックアウトすることに。

祖の前に宿坊の中を歩き回るミモロです。
 
歴史ある宿坊「持明院」は、いたるところに歴史を物語る品々が展示されています。

「あ、駕籠~誰が乗ってきたんだろ?」


雅な牡丹が描かれた襖絵は、本当に見事です。


「お世話になりました~」とミモロが挨拶したのは、「持明院」の僧侶を務める竹内宗真さん。

「ゆっくりしていただけました?」「はい・・・お料理美味しかったです。お風呂もすごく温まりました」とミモロ。
竹内さんは、このお寺で生まれ、育った方。「高校の時は、橋本に行ってましたが、ほかは、すべて高野山で過ごしています」と。高野山のお寺でも、代々住職を務めるところは、それほど多くないのだそう。

「あの~外国人観光客の方もお料理、精進料理で大丈夫ですか?」とミモロ。
「はい、みんな同じ料理ですよ。それがいいという人しか来ませんから…」

この日も、オランダからのゲストが1組。夏には、日本人より外国人ゲストの方が多くなるのだそう。
宿坊には、英語の説明書なども用意されていました。

今回、ミモロたちの宿泊料金は、それぞれ1万2000円ほど。ひとりでも宿泊可能の「ひとり旅プラン」もあります。

「ここには、お遍路ができる場所があるんで、帰りに寄ってみてください…」と。
「はい、行ってみます。では、また・・・」と挨拶して宿坊を後にしました。

「あ、高野くんが見送ってくれるんだ~。バイバイ、またね~」


*「高野山 持明院」の詳しい情報はホームページから



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雪の高野山。宿坊「持明院」へ。雪積もる奥の院への参道の美しさ

2018-02-09 | 国内旅行

冬の高野山を訪れたミモロ。ランチを済ませ、この日、宿泊する「持明院」の宿坊へ向かいます。
 
「わ~なんか素敵な雰囲気の場所~」
 
広い玄関から、歴史が感じられる設えが始まります。

「ここにお泊りするの?」ミモロとお友達がこの日宿泊するお部屋は、立派な襖絵のある和室です。
 
寒さ対策には、天井のエアコン、石油ファンヒーター、そして炬燵です。「わ~炬燵~」ミモロの家にはないのです。
『お庭も見える~」
春には桜やツツジ、夏にはサルスベリが美しいといわれる日本庭園は、構造がわからないほど、すっぽり雪に包まれています。

「ミモロちゃん、寒いから早く炬燵に入って~」とお友達。雪見をしたいところですが、障子を開けていると、室内の温度が下がり、寒いのでした。

炬燵の上には、お茶とお菓子。そして宿坊から数珠のブレスレットの贈り物が。
 

ミモロとお友達がこの宿坊に泊まるのは、実は星まつりの護摩祈祷が行われるからです。

「持明院」は、鳥羽天皇の時代に、持明房真誉大徳の開祖で、持流一派の本山として約千年の歴史をもつお寺です。境内は二千坪。そこにさまざまな建物が十数棟あり、数々の貴重な仏像や仏画。経典などを収蔵しているそう。

有名なのは「お市の方」を描いた絵。でもこの日は、そのお部屋が使えなくて、拝見することができませんでした。残念…。

高野山詣での宿は、宿坊という宿泊施設のある寺院です。高野山には、117の寺院があり、そのうち52のお寺が宿坊になっています。それぞれ趣も異なり、どこに泊まるか…それも楽しみになります。


さぁ、星供養が始まる時間になりました。
「お堂の中は、寒いですから、コートを着てくださいね~」といわれ、ミモロは、ケープを着てゆくことに。途中までは、毛糸の帽子もかぶります。

護摩祈祷を行うお堂の中で、全国から求められる星まつりのお札のご祈祷が行われます。ミモロもあらかじめお伝えしたお願いを書いたお札を頂戴しました。


約2時間ほどお堂に座っていたミモロ。「う~結構、体冷えちゃった~」と、部屋に戻ると炬燵にもぐりこみました。


「夕ご飯まで時間があるから、奥の院にお詣りしたい~」というミモロは、毛糸の帽子をかぶって出かけます。
「わ~凍ってる~」奥の院参道の入口となる一の橋の手水場へ。
「キャ~冷たいけど、お清めしなくちゃ~」と、凍っている隙間から流れる水でお清めを…

「うわ~すご~い」歩きだしたミモロは、参道の景色に思わず声を…
 
夏に訪れたときは、大きな杉に感激したミモロですが、今回は、目の前に広がる白銀の世界に言葉を失います。



参道には、ほとんど人がいません。そこにはミモロとお友達だけ…。
シ~ンとした森・・・聞こえるのは、雪を進むミモロの足音。「すごすぎる~」とその景色にほかの言葉が浮かびません。

「みんな雪かぶってる~。まるで綿帽子・・・」弘法大師の石像もお地蔵さまも雪の帽子をかぶっています。
「こんにちは~寒くない?」
ミモロは、赤い毛糸の帽子をかぶったお地蔵さまにご挨拶。参道のあちこちに足を止めます。

「あ、お友達、ずいぶん先に行っちゃった~。待って~」とミモロは慌てて後を追います。ここにひとりだけいるのは、なんとも寂しい感じ…。
「転ばないように~」
参道は、雪かきはされていますが、表面は凍結し、すべりやすい状況に。ミモロはいつもなら走るところを、一歩一歩慎重に歩きます。

途中に階段も…。ここも滑りやすそう・・・気を付けて…「うん」
「滑らないように~」

奥の院に到着。ここには空海さまの御廟があり、ここからは撮影ができません。


御廟の前に進んだミモロ。「空海さま~ミモロ、来ました~」と大きな声で。
もう御廟のお堂が閉じられる間際・・・そこには、ミモロとお友達しか・・・。
ミモロは、しばらく御廟の前で、じっと祈ります。まさに空海さまと会話するような時間です。
「もういい?」「うん」そろそろお堂の門が閉じられる時間です。

参道の燈篭には光が灯り、さらに幻想的な雰囲気が…。

「ミモロちゃん、急いで~夕ご飯の時間までに宿坊に戻らないと~」とお友達。
「うん…」夕ご飯の時間は、17:45です。ミモロとお友達は、急いで宿坊を目指します。
「待って~」お楽しみの夕ご飯・・・ミモロはできるだけ急いで進みます。「う~滑っちゃう~」
気持ちは焦れど、思うように歩けないミモロでした。




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