M's World

食と酒にまつわるエトセトラ

よく考えないと

2022年03月17日 | グルメ

ロシアから玄蕎麦の輸入ができなくなると、おそば屋さんが「値上げも仕方ない」とテレビで言ってました。
ご苦労されているおそば屋さんに、とやかく言うつもりは毛頭ございません。
ただ、またマスコミ報道が過剰なのではないかと…

「玄蕎麦」の輸入元は、ほとんどが中国、アメリカ、カナダです。
ロシア産の「玄蕎麦」は全体のわずか数%のようです。
仮に「玄蕎麦」の輸入価格が2割上昇したとしても、私たちが食べる「そば」自体の価格が2割上がることはありえません。

そば粉メーカーさんにとって「玄蕎麦」の仕入れ価格は、原価でいうところの材料費のひとつ。
確かにメインの材料なのでインパクトはあるでしょうけど、労務費やその他経費はほとんど変わらないので、製品としての「そば粉」の原価としては1割も上がらないと思います。
さらにお客さんに提供するおそば屋さんになると、材料は「そば粉」だけではないので、「そば」の提供価格に対するインパクトはもっと少なくなるはずです。

材料費を直接販売価格につながるようなイメージを持たせるマスコミは、問題を単純化しすぎです。
危機感を煽るには、シンプルな方がわかりやすいんでしょうけどね。

輸入品については、国内自給率の向上やフードロスの削減などにつなげて考えていく方がいいと思います。


(このお蕎麦は国産です)

ウクライナ危機で「マンション、車、家電はすぐに買え」というタイトルの記事をみたときは、ちょっと笑ってしまった。

コメント
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