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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

ヤマゴボウ 庭で実付け見事

2012-10-04 18:55:07 | 山野草
我が家の庭ではガーデニングが行われています。もちろん担当はラビ妻です。庭は花が主でなく宿根草に切り替えて庭が成り立っています。緑いっぱいの庭です。
その中で今、異彩を放っているのが「ヤマゴボウ」という植物です。自然の中に見られる植物ですから、庭で見られるのは珍しいと言えましょう。紫赤の茎に花らしからぬ蕾が列状についたあと、列状に次第に緑のつぶが膨らみ実となります。10月ともなれば赤紫の枝に紫黒のブドウ状に何個も実を付けます。山ブドウの房と見間違えるほどです。
ヤマゴボウは姿の美しさから日本画の絵にも描かれたり、生け花にも使われます(似合います)。
昨年はこの実を狙ってヒヨドリが我が家の庭にやってきて、紫黒の実を遠慮なくついばんでいきました。数日経つと実はあっという間に無くなりました。よほど「ヒヨドリ」はこの実が好きだと見えて、声をあげながら仲間を呼び、中に浮いた実は飛びながらついばみます。驚きの技です。ブドウの実のように実を付け美味しそうです。ですが植物図鑑を見ても食べられるという記事は見られません。そこで一度も口に入れた事はありませんでした。実を見ている限り美味しそうです。小鳥が食べるのだから人にも害はなさそうに見えます。
今日(10月4日)、灯油屋さんが配達に来て、たわわに実ったヤマゴボウの実が美味しそうだといいます。「小鳥は食べますが、まだ私は食べていません。」と説明すると、それでもたべて食べて見たそうです。「実を食べてもよいですよ」と声をかけると、その言葉につられて一粒口に入れました。その内にいやな味だったらしく、口からはきだしました。「始めは甘い味がしたが、その内いやな味、苦さが口に広がり食べられたものではない」との話ですした。
他人に実験しただけでは申し訳ないので、その日私も用心しながら一粒口に入れて見ました。これは食べられたものではないと体験しました。
カムイラビットの別荘(?)にも何本かヤマゴボウを植えていますが、大半の実がついばまれて実は無くなっています。少し前の日に、別荘に行ったところ、中型の小鳥があわてて飛び立っていきました。尾羽のところが白く線条でしたのでひょッとしたら鳩(はと)の仕業ではないかと思っています。
ヤマゴボウは宿根草ですが、土地により根ぐされて朽ちてしまう事があります。春蒔いた種子からでも成長し一年で実を付けます。庭に植えても、鉢植えにしても楽しめます。