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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

ホッカイシマエビ 濃い甘みがたまらない

2012-10-07 21:48:10 | 
希少なものほど手に入れたくなります。エビの中では「伊勢エビ」や「北海シマエビ」(正式には「ホッカイシマエビ」です)などがそうです。希少なだけあって値も張ります。
かつてサロマ湖の三里番屋の民宿に泊まった事があります。サロマ湖もホッカイシマエビの産地で、漁師をしているこの民宿で買って帰ることが出来ました。
根室に行った時には、一盛りのホッカイシマエビが安く売られていて宿でたらふく食べる事ができました。この安く買うことが出来たホッカイシマエビの話は昔語りになりました。近年ではスーパーなどに売られている時がありますが、値段が高くてなかなか買う気がおこりません。
さて、このホッカイシマエビの産地として特に有名なのは、野付湾の尾岱沼(おだいとう)で、それも漁法に特色があるので、多くの人に知られています。漁期も資源を守るために限定され、六月中旬から七月末までと、秋の中旬から十一月中旬までの年二回です。
さて漁法ですが、水深1~3メートル前後の浅い深さで、大半(役六割)がアマモに覆われ、アマモの中で育ったホッカイシマエビ
を獲る方法がむかしから引き継がれてきました。
スクリュウでアマモを傷つけず、スクリュウにアマモをまきつけずホッカイシマエビを獲る方法がむかしから引き継がれてきました。それが、「打瀬舟」という舟でした。動力を使わない、風を利用した帆掛舟なのです。三角の帆に風を受けて、風邪の強弱や潮の流れを見ながら帆を操ります。いまやこの「打瀬舟」は尾岱沼の風物詩となっています。
資源保護のために、体長九センチ以下のものは獲る事を禁止しています。
現在三十六の漁師がこの漁場でホッカイシマエビを獲っていますが、漁獲高も厳しく管理されています。ホッカイシマエビは本当に美味で、魅力ある食材と言えましょう。またも食べたい「ホッカイシマエビ」です。