今年の正月、円山動物園(札幌市)に行き、ヒグマの飼育状況を見ました。一月と言えば冬の季節、熊はとっくに冬眠しているはずですのに、餌を与えられているせいでしょうか冬眠はしていませんでした。丁度給餌の時間でしたのですが、熊はなかなかの大食漢です。驚くほどの量をものすごい勢いでむさぼり食べていました。
自然の熊は、春は木の新芽や草をもむさぼる様に食べます。一番食べ物に困るのは夏場のようで、木の葉も固くなり食べる事が出来ず、草も食べにくくなります。大勢いる知床半島では勢力負けの熊はやせた熊になります。秋には遡上する鮭で栄養を蓄え、冬に冬眠に入ります。元来熊は雑食性なので魚でも肉でも昆虫でも草でも食べますが、あの大きな体を保つにのには大変な量が必要です。
このことについて熊の食を助けようと「ドングリを植える運動」がすすめられています。「ヒグマにドングリを」(札幌市内のアイヌ民族団体)がうたい文句です。10月14日に南区の神威岳麓の国有林にミズナラの苗木150本を植樹したそうです。(道新24・10・17) さてこの行為は美談に聞こえますが、先述しましたように、大食漢のヒグマのどれほどの命が守れるというのでしょうか。自然とともに生きるとわれわれの世の中の今頃ではヒグマ駆除もせず、頭数が増える一方でドンクリの植樹の効果をどう考えるのかと、いまのところ疑問に思うのです。深く考えれば「ドングリを植える」事により、多くの動物が住み安くなり熊の餌が増えると考えるのが自然といえましょうか。
自然の熊は、春は木の新芽や草をもむさぼる様に食べます。一番食べ物に困るのは夏場のようで、木の葉も固くなり食べる事が出来ず、草も食べにくくなります。大勢いる知床半島では勢力負けの熊はやせた熊になります。秋には遡上する鮭で栄養を蓄え、冬に冬眠に入ります。元来熊は雑食性なので魚でも肉でも昆虫でも草でも食べますが、あの大きな体を保つにのには大変な量が必要です。
このことについて熊の食を助けようと「ドングリを植える運動」がすすめられています。「ヒグマにドングリを」(札幌市内のアイヌ民族団体)がうたい文句です。10月14日に南区の神威岳麓の国有林にミズナラの苗木150本を植樹したそうです。(道新24・10・17) さてこの行為は美談に聞こえますが、先述しましたように、大食漢のヒグマのどれほどの命が守れるというのでしょうか。自然とともに生きるとわれわれの世の中の今頃ではヒグマ駆除もせず、頭数が増える一方でドンクリの植樹の効果をどう考えるのかと、いまのところ疑問に思うのです。深く考えれば「ドングリを植える」事により、多くの動物が住み安くなり熊の餌が増えると考えるのが自然といえましょうか。