雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

えりも と 襟裳の違い

2014-06-06 22:13:19 | 地名

えりも町と襟裳岬

えりも岬は「襟裳岬」と書きます。また、えりも町は「えりも町」と書きます。

「襟裳岬」の名は多くの人に知られているので、地名も全国区で、多くの人に知られています。それならば、「えりも町」の名も「襟裳町」とした方が良かったのではなどと思う人が居ますが、いろいろ議論のすえに今の「えりも町」となったと思われます。

それもそのはずで、「襟裳岬」の字は誰もが読めるのですが、書いて見て下さいといわれたら、10人中さて何人が書けるでしょうか。町名を「えりも町」としたのはそのようなところにあったのであろうと思うのです。また、平仮名書きの地名は道内に他に見られないというてらいを狙って、平仮名書きの珍しい地名と多くの人に周知出来ると考えた事も起因していると思われるのです。

「えりも(えりも町)」はもともと「エンルム」というアイヌ語地名でした。アイヌ語地名研究で知られる山田秀三は、「えりも町は元来は襟裳岬の名で、町名は幌泉(ポロエンルム 大きい・岬 あるいは ポンエンルム 小さい・岬の訛りと言われる)」と述べています。

「えりも町」と改名する前までは「幌泉町」という町名でしたから、上記説明にて分かるのですが、この説明文にはおかしな所があって「幌泉」をアイヌ語で示すと「幌」は(ポロ=大きい)て゜、「泉」は(メム=泉池、またわワッカ)でなければならぬのですが、幌泉をポロエンルム として書いていては説明にならなくなります。

「襟裳岬」の歌に、森進一と島倉千代子のふたつがあり、多くの人に歌われているのは、森進一の歌ですが、「幌泉町」の名から「えりも町」の名に町名をかえるきっかけとなったのは島倉千代子の歌であったと言います。町名改定という大きな節目に島倉千代子さんがえりも町に貢献した大きさを知るのです。

※ 明日「襟裳岬」の写真撮影に入ります。どんな花と出会えるか、どの様に咲き誇って迎えてくれるか楽しみです。今回で6回目の襟裳岬行きです。