「ツブ刺身」のオンパレード
物の区別にわざわざ名前を言うのは面倒な場合、A・Bとして呼ぶ事があります。ここに、同じ名字の同じ名前の女の子が居たとします。どうも呼びようがなくて呼び方が「A子・B子」となります。朝ドラにあった若狭塗り箸の和田きよみは、皆に好かれなんでも出来た和田きよみにA子、いつもどしをする方の和田きよみにB子と皆で呼ふ事になり、大人になってもA子・B子で呼ばれました。
海から採るツブはいろいろあるらしく、味的にはあまり変わらないけれど大型のツブは「Aツブ」、ツブとしてはAツブに似た「Aツブモドキ」と言うか、大型ツブの次のものには「Bツブ」といっていると漁師さんは言います。A子・B子ではないですが、ツブにもAツブ・Bツブと呼んで区別しているのに面白さを感じます。
Aツブはとうてい庶民の口には入らない立派な大きなツブで、エゾボラというと聞きました。市場では驚くほどの値段だそうです。まずはAツブ・Bツブの刺身が出されました。どれぐらいの値段か聞いたのですが、食べる方に夢中で、聞いた事はすごく高いんだという事だけが頭に残ったのです。なにか万円に近かった様に聞きました。まずはこの刺身を写真に納めました。
左がAツブ(最高級品) 右がBツブ(Aツブモドキ) 焼き始め 焼きタコはこれは美味い 炭焼き台は2基、満喫出来て素晴らしい食事会。
Aツブ・Bツブの刺身をつまんでいる内に、私に馴染みの灯台ツブが比較のために刺身で出され、次に回転ずしに出てくる値の安いツブの刺身も出てきました。Aツブから回転ずし用ツブまで味わいながら比較しましたが、どうもカムイラビットの舌では区別がつきません。高級ホテルで名前を偽って出したとしてもわからないはずです。4種類のツブ刺身を写真に納めればよかったのですが、食べる事に専念したために記録に残せません(写真に撮りません)でした。
ツブ刺身のオンパレードで最高でした。シコシコ感はどのツブも同じ様に思われ、見た目に区別できるのは回転ずし用のツブで、少し黄色がかっていました。
カムイラビットはツブが大好きで、家ではついつい買って来て食べるのですが、スーパーで買うツブは値段も張らない「灯台ツブ」という小貝を買うのです。少し大き目のものになると値段が張り、一個でこんなにするのか、貝殻の重さの値段ではないかなどと思ってしまい、買う事はなかなかありません。
ツブもふんだんに焼かれます 焼きウニも仕上げに出されました。食べてしまってからあわてて撮った写真です。右側にイノシシの焼肉が残っています。
熊肉・鹿肉・猪肉の炭焼き
蛸やツブの炭焼きをふんだんに食べ終えたころ、次に出されて来たのは鹿肉、猪肉、熊肉をスライスしたものでした。熊肉と聞いただけでも身を引く女性群も食べ始めています。お腹がきつくなってきていたのでカムイラピットも2・3切れずつ食べたでしょうか、猪肉は北海道では獲れないので、猟師仲間の東北と北海道の鹿肉との交換で手に入ったものと言います。
手前がシカ肉 上の赤身の肉がクマ肉、上右の脂身の肉がイノシシの肉
えりもでの今回は、海の幸(蛸やツブや烏賊や柳葉魚やコマイ(?))、海産物ではない鹿肉、猪肉、熊肉の炭焼きパーティーを開いていただいたのですが、最高のえりもの植物たちの写真撮影旅行(6月7・8日)となりました。惜しみない海産物や肉。お酒のふんだんにある高価な炭焼きパーティーで大満足でした。引き連れていっていただきお世話して下さったHさん、海の幸山の幸を提供して下さったえりものWさん、Mさん、泊まっていた旅館さんに深く御礼申し上げます。
もうお腹いっぱいなのにタコ足の追加
ツブやタコの予備。もうお腹一杯で食べられません。帰りにはウニやシシャモ、ツブ、コマイ(?)など残り全部を持たされ、帰路途中でそれぞれに分けて戴きました。
話だけでは聞く方(読む方)にとってはまったくつまらない事ですから、ちょつとだけ料理の一部を写真でお見せしました。
これは「えりも」での話です。