NHKテレビで何度か「様似町」のことが放送されました。昨年秋から何度も様似町の市街を行き来しましたので様似町にも大変関心を持つようになりました。 放送の中で、特に印象深かった中に、漁師たちの取組みが紹介されていました。漁師の船に載せられた一升瓶のお酒、長い時間波に揺られて陸揚げされ、そのお酒があるお店で販売されているということでした。「漁師のお酒」とかいうそうです。これはさぞやまろやかで美味しい酒であろうと、まだ飲んでいないので是非飲みたいものと願望にかられています。 兵庫県の「灘の酒」はむかしから今までも有名ですが、その理由としてあげられているものに①播州米、米の良さがあると言います 次に、②六甲山からの吹き下ろす六甲颪の寒風のある気候、そして、③貝殻層からの流れ出る良質の米作りに良いお水。などいろいろあげられている他に、④紀州(材)の杉材から作られた酒樽があげられています。酒樽は何日も船積みされ波にもまれて東京方面まで出されたと言い、杉材の香りがお酒に加わり、波にもまれたお酒のまろやかさが合わさって最高のお酒として価値を生んでいるのです。
④番目のことを(波に揉ませたお酒)うまく利用したのが、様似町の漁師さん達の取組の「漁師のお酒」と云えるでしょう。助言的に話させて戴くとしたら、一升瓶でなく「樽(香ある樽)に酒を詰め替え波にもます」のがさらに酒の甘みを増すことになるという事なのです。
もうひとつ紹介されていたのが「タコマンマのかまぼこ」という食べ物でした。聞けばタコマンマのかまぼこは今では様似町の名物だとか、襟裳岬の方に出向いた帰りには必ず買って帰る人が多いと聞きます。また、わざわざ札幌など遠い所から買いに来る人もいると聞きました。販売場所は市街地の一つの店、1917年(大正6年)創業の食品加工販売「マルサン工藤商店」です。外見はコンビニの様な感じを受ける店で、海産物(乾物・冷凍魚)も売られています。
カムイラビットが立ち寄った(5月5日)時間が15時ごろでしたので、タコマンマのかまぼこはもう売れ切れてしまいケースは空になっていました。店の人に尋ねましたら、特別に奥から一個出してきて無事一個ゲットしました。
タコマンマとはヤナギダコの卵の事です。卵をすりつぶしてタレで味付けにしたかまぼこですが、ニンジンやミズナを混ぜて蒸して作られています。日高コンブ入りやタコのこま切れなど混ぜ合わせたもの8種類があります。つるんとした歯触りと磯の風味が食をそそります。一人2パック、3パックと買う人も多く、中にはお土産物にと5パック・6パックと買う人さえいます。
店の奥に冷凍海産物のケースがあります。
一パック295~450円、人気商品だけあってすぐ店頭から消えてしまいます。問い合わせは同商店電話0146-36-2355へ。
とうとうお店の宣伝までしてしまいました。