雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

クチ穴に身震い 人殺しの仕掛け いや恐ろし

2015-03-23 22:51:23 | 歴史

「ベトナムのクチ穴 オプションで 半日7千円」

ベトナム旅行の4日目は一日中自由行動でした。3日目のサイゴン川の夜のディナークルーズのあとホテルまで帰る間に、「クチ穴も次にベトナムに来られる時には是非見て下さい」とガイドが言います。日本から観光に来ていた何人かの他のグループの人が「クチ穴に行って来て良かった」と感想をもらしていたので、ホテルに着くまでにそれならばと行って見る事を決断しました。

ホーチミンから「クチ穴」まで60キロと云います。料金はベトナムのお金で「12万2千500ドン」だそうで、カムイラビットがその時持っていたベトナムドンの大半で、ベトナムで両替した残りのすべてで、ようやく行けるお金でした。

K友人は、すでにお土産を買い入れたので財布の中のベトナムドンでは支払う事が出来ず、日本円で支払うことになりました。クチ穴見学料金は7千円。ベトナム人にしては大変なお金になりましょう。大金を使っても二度とベトナムには来れないであろうと、相談してクチ穴見学に踏み切ったのでした。

行く途中、ゴム畑が広がりベトナムも生ゴムの産地である事が分かります。農村地帯を通り抜けて行きます。昔からの森林帯の中の地名が「クチ」というところで、そこでべトナム戦争のゲリラ戦が展開された土地でした。

「クチ穴」を見て驚きました。ベトナム戦争の中で人工の溝道に隠れ、地下のトンネル路を張り巡らせ、南ベトナム(アメリカ兵)と戦った様子がそのままに観光資源として使われていたのです。

各国の観光客に向けてそれぞれの小屋が置かれあり、その他人の国の言葉でビデオ流されていました。同じ日程の3人の家族と私たち2人の5人は日本語の解説のビデオを見ます。そのあと現地を見るのですが、人を殺すための仕掛けの落とし穴には身ぶるいしました。落とし穴の中には鋭利な鉄の槍が何本も上を向いています。

落とし穴に落ちれば、この槍にささり、死に至ります。この死体をどうかたずけたのでしょう。

敵にやられるか、敵の兵士を殺すかの装置には顔をそむけました。生々しく南北ベトナム戦を思い起こさせられました。「クチ穴」を見て良かったのか、見ない方が良かったのか今でも迷っています。

人殺しの装置を見せる観光資源もあるのですね。私たちは5人と少ない人数の訪れでしたが、ここに来て見て多くの欧米人が来ているのには驚きです。直接外人に聞いたのではないのですが、アメリカ人も多かったのではないかとさえ思います。

アメリカ人としたら、どんな気持ちで、人殺しの仕掛けを見て回ったのでしょうか。

怖い物見たさ、顔を手で隠して指の隙間からその戦場跡を見る自分なのでした。

〇 写真はメモリーが一杯となり、カメラから呼び込めません。どうすればよいか教えてくれる人がいると助かります。今の所写真はブログに載せられません。