「新冠・判官館は植物の結実の季節」
襟裳岬の花の撮影に出向くようになってから丸2年、先日の訪ずれで16回を数えるにいたりました。今回は、この季節「ヒダカミセバヤの輝くような襟裳岬の満開の赤い花」が目的です。
その行く途中と言ったら悪いのですが、通り道の「新冠(にいかっぷ)の判官館(はんがんかん)」に立ち寄ったのでした。
判官館は野の花の宝庫ですので、各季節の魅力満杯の所です。今はそれぞれのお花は結実の季節でした。名もわからない植物がそれぞれに実を付けていました。撮影に入ると時間のたつのも忘れてしまいます。
判官岬にたどり着くと、北海道でもなかなかお目にかかれないクズの花が満開に咲いていました。かって四国徳島県の大歩危・小歩危の断崖絶壁の上の道路を散策中に花を付けているクズの花を思い出しました。
札幌でもクズは見ますが、いまだに花を付けたクズは見たことがあませんでした。そのクズが判官岬の地に満開に花を咲かせているのです。
かつて、札幌地理サークルの恒例の巡検に、案内を依頼していた先生が、クズの蔓を見つけて「これはウルシですから触らない様」にと説明していました。「これはウルシではなくクズです」と私が触ると、地理仲間の先生が案内者の説明を信じて「先生それ触っては危険ですよ」と言います。説明者の方が信用できるらしいのです。
クズは三つ葉の蔓性なのですぐ区別ができるのです。
ラビ妻は山梨県から来ていますので、判官岬で見つけたクズの花も分かっていて「クズ」の名もすぐに出てきます。こちらとしてはこれほどまでにクズの花が盛りと咲いているのにびっくりしているのに、あまりにも感心なさげに「クズでしょう」と言われたことに少なからずガッカリなのでした。
紫の花盛り、これほどたわわに花を付けているのを見たのは始めてでした。
岬からは新冠の街も一望でき、満足の散策を楽しむことのできる地として紹介するところです。