「襟裳岬の 草花たち 9月中旬」
襟裳岬 9月中旬の草花は、思ったほど草花は咲いていません。
7月中旬には、ツリガネニンジン、ハマフウロなどが驚くほど咲いて、朝露に濡れた青い釣り鐘型の花が魅力でした。
それが、9月中旬になると花の種類も極端に少なくなり、花の咲いている数もあまりありません。何かしら物足りなさを感じます。
この季節、襟裳岬駐車場隣の花畑は寂しくなっています。
これはツリガネニンジンの実。
この時季の花畑の花は少なくなりましたが、襟裳の他の場所に盛んに咲く「ヒダカミセバヤ」と「チシマセンブリ」の撮影で、十分補うことが出来ます。
駐車場近くのお花畑に限って言えば、「襟裳の花は何もない秋です」などと口に出てきそうです。
ネジバナとガンコウランのコラボです。
これは珍しい、ツリガネニンジンの実です。
トリカブトの花。
トリカブトはまるまる太っています。実をがっちり付けています。さぞかし根の毒はひどく強い事でしょう。
オオアキノキリンソウ。
ツリガネニンジンもまだ咲いていました。
それでも、私などは「隅から隅まで、ずずーと花たちを探し歩き」、ひとつ・ふたつと他の花との出会いを楽しむのです。
まるまる太ったトリカブトの花、ネジバナの残り咲き、エゾマツバギク、コハマギク、そしてガンコウランの元気な葉たち、ノコギリソウの花、這いつくばったハマナスの木に赤く色づいたハマナスの実も魅力的です。
コハマギク
エゾマツムシソウ。
低いハマナスの木ですが、一人前の大きさの実を付けています。
楽しみは求めればいくつも発見できます。
今回(9月9日~10日)は、襟裳岬の散策路を2周しました。岬の回りの海と草花たちの姿何とも言えません。
襟裳岬の魅力は、襟裳岬のどの季節、どこの土地に出向いても、蚊やブヨに悩まされません。これは植物写真を撮っているわれわれを喜ばせています。
湿地がないせいなのか、風で虫が飛ばされてしまうのか、寒い風が吹き卵から虫がかえらないのか、人を刺す虫が居ないのは不思議です。快適な撮影地は他の地にありません。