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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

襟裳岬 海は荒海 漁師は苦悩

2017-09-22 16:44:30 | 自然

「襟裳岬 海は荒海」

 昨年は、北海道に3度(4度)に及ぶ台風の襲来で、十勝管内の河川がづたづたになり、流木が海に流れ込み水産業に大きな打撃を与えました。

えりもの漁業にも大きく影響し、昆布や魚の水揚げも極端に少なかったと言います。

「昨年は散々だった」とえりもの漁師は言います。

今年も昨年海が荒れたせいか、水揚げは少ないと言います。海は台風の影響は受けないものと思っていたのは、全くの間違いでした。

えりもの主たる水揚げは昆布ですが、海が荒れれば昆布舟も出せず、まったく困ってしまいます。

今年の9月9日、襟裳岬に立った時は海が荒れていて昆布舟は出ていません。取り決めがあって全面出漁禁止になります。

すごい荒波です。昨日通過した台風18号の影響なのです。

荒波も見ごたえがあります。

これだけ海が荒れては明日もだめだろうと、一日後に海を見ましたら荒波も納まり、もしかしたら昆布舟が出るかもしれないと思わる海になっていました。みさき漁港の方から漁船のエンジン音が風に乗って流れてきていたのですが、朝4時過ぎに男の人の声で「今日は昆布漁は中止です」の放送が流れてきました。

男の人の声で放送されると「昆布漁は中止」、女の人の声で放送されると「昆布舟が出魚出来る」のです。港も女性は女神です。

一日経つと、昨日の荒い波は不思議なくらい納まるのです。もしかしたら昆布舟が見られると期待していたのですが、今回の襟裳岬の旅では昆布漁は見る事が出来なかったのです。

襟裳岬に来たら是非とも見たいのが昆布舟の出漁風景と、昆布干しの景観です。

残念ながら今年は昆布漁の見学は見ずに終わりました。昆布漁の最盛期は浜の風景はそれは見応えがあるのです。