「襟裳岬では どのような花が好き?」
襟裳岬は、台地でありながら高山植物が季節ごとにいろいろな花を咲かせ見せてくれます。
私はもともとから自然の草花が大好きでしたが、襟裳岬に通うようになって「庭の花」たちより、高山植物に魅せられるようになりました。
チシマセンブリの大株。カムイラビット撮影。
高山植物は特殊な場所に生え、めったに出会うことがないので、写真にしても貴重感があります。
襟裳の花は低い土地でありながら、大半が高山植物で、これらの花が襟裳に生きていること自体不思議です。
襟裳岬では苦労して高い山まで登らなくても高山植物に出合うことが出来るのが嬉しいのです。
表題で、皆さんはどのような花が好き?と尋ねてみましたが、「大柄ではっきりと群生の花の様子が見られるのがよいでしょうか」、または「ひっそりと自然の中に取り込まれている姿の花たちがよろしいでしょうか」。
襟裳岬では両方を兼ね備えています。しかし、季節はいつでもよろしいというわけにはいきません。季節によって驚くほどの群生をなす草花がいたり、小さな花一輪を付けている草花もいます。
ラビ妻は、草陰や岩陰にひっそり潜んでいる小花たちを撮影するのに熱心です。
上の三枚は。ラビ妻撮影のチシマセンブリ。
その点、カムイラビットはどちらかと言えば大柄な、または花が群生する姿を多く撮影しています。
9月中旬に襟裳岬の先の百人浜の湿地にチシマセンブリが満開でしたが、人によってはこの小柄な花をこれが大好きと言う人は稀であるのではないかとさえ思うのです。
私は襟裳岬の2大植物としてあげているのが、「ヒダカミセバヤ」と「チシマセンブリ」ですので、チシマセンブリもよく観察されると好きになれるかもしれません。
花たちを撮影するようになって、小型の花たちにも目が行くようになったのはマクロの花を撮り続けているH先生のおかげです。
いまやカムイラビットは両手使い、しかし出来上がった作品は、風景全体を取り込んだ花たちが主役のようなのです。
カムイラビット撮影のチシマセンブリ。
植物の生態は、近くから花を愛でて、そして全体として花を愛でて、と両方の撮影が必須です。