「おてしょ」はとりわけ用に用いる「小皿」の意。
広辞苑第四版には、「【御手塩】 (女房詞) 手塩皿(てしおざら)。」とあります。
漢字の意味するとおり料理の塩加減を調節するために小皿に盛った塩をさすますが、いつの間にか塩を盛っていた小皿その物を指すように変化したようです。
我が家ではこの「おてしょ」に塩を盛り、おにぎりを握る時に使っていました。文字通り「御手塩」という事になります。
我が家では「
てしょざら」も同じ意味で用いていました。
例文
「
おてしょ にまい
おくりや」=「小皿を二枚ください」
「そこの
おてしょ とって
くりや」=「そこの小皿を取ってください」
「
おてしょ おとしたら われちまった
じ」=「小皿を落としたら割れてしまいましたよ」
「おしゃれな えがら の おてしょ だね」=「お洒落な絵柄の小皿ですね」
「
おてしょ にんずうぶん ようい して
くりや」=「小皿を人数分用意してください」
「いちまつもよう の おてしょ ろくまいぞろい ひとはこ」=「市松模様の小皿6枚揃い1箱」
「おおざら に もりつけられた りょうり を おてしょ に とりわける」=「大皿に盛り付けられた料理を小皿に取り分ける」
「そこ の あいいろ の
おてしょ みっつ に やくみ の きざみねぎ もりわけて
くりや」=「そこの藍色の小皿三枚に薬味の刻み葱を盛り分けてください」