monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

初霜

2011年10月17日 | 日本古典文学-和歌-冬

難波潟入り江の浪に風さえて葦の葉しろき夜半の初霜(続後拾遺和歌集)

有明の残るもうすき庭の面(おも)にそれかとばかり置ける初霜(新続古今和歌集)

草の葉にむすびし露のけさみればいつしか霜になりにけるかな(続後撰和歌集)

初霜も置きにけらしな今朝みれば野べのあさぢも色づ きにけり(詞花和歌集)

いつのまに苔さへ色のかはるらむ今朝はつ霜のふるさとの庭(風雅和歌集)

初霜の岡の茅原(かやはら)いつのまに秋みし露のむすびかふらむ(新千載和歌集)

うら枯れて野ぢさへ色ぞかはりぬる初霜しろし谷のかげ草(正治二年初度百首)

なよ竹のよながき上に初霜のおきゐてものを思ふころかな(古今和歌集)

よをかさねうきふし見えて笹の葉におく初霜といかで消えなむ(新後拾遺和歌集)

(2009年11月17日の「初霜」の記事は削除しました。)

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