monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の庭

2011年10月30日 | 日本古典文学-和歌-冬

草枯れてさびしかるべき庭のおもにもみぢ散りしき菊も咲きけり(風雅和歌集)

神無月木々のこの葉は散りはてて庭にぞ風のおとは聞こゆる(新古今和歌集)

庭のおもに秋見し花は霜枯れて色のちぐさに散る木の葉かな(続古今和歌集)

霜枯るるちぐさの花のまがきこそ秋見しよりもあはれなりけれ(新続古今和歌集)

夕日さす落ち葉がうへに時雨すぎて庭にみだるる浮雲のかげ(風雅和歌集)

風さゆる浅茅が庭の夕日かげ暮るればやがて結ぶ霜かな(新拾遺和歌集)

さびしさはやどのならひを木の葉しく霜のうへともながめつるかな(玉葉和歌集)

ふる里のはらはぬ庭に跡とぢて木の葉や霜のしたに朽ちなむ(続拾遺和歌集)

人めよりやがてかれにし我がやどのあさぢが霜ぞむすぼほれゆく(続拾遺和歌集)

(2009年11月30日の「冬の庭」の記事は削除しました。)