monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

寒草(かんさう/ふゆくさ)

2011年10月21日 | 日本古典文学-和歌-冬

吹く風のおとのみ秋のかたみにて霜枯れはつる庭の荻はら(新千載和歌集)

秋見しはそれとばかりの萩が枝(え)に霜の朽ちばぞひと葉残れる(風雅和歌集)

枯れのこる冬野の尾花かぜすぎて夕露はらふ袖かとぞ見る(続後拾遺和歌集)

霜枯れのあさぢがもとの刈萱の乱れてものを思ふころかな(是則集)

人めさへかれゆく霜のふるさとに残るもさびし庭の冬草(新後拾遺和歌集)

霜むすぶ草の袂の花すすきまねく人めも今やかれなむ(続千載和歌集)

かれはつる契りもつらし跡絶えてふる野の道の霜のした草(続千載和歌集)

枯れのこる霜のした草ありとだに人に知られぬうき身なりけり(新千載和歌集)

コメント
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