昨年の2月17日、広島市内のホテルで「白牡丹」のカップをいただきました。

白牡丹を醸造する、白牡丹酒造㈱は、東広島市西条にあります。創業は延宝3年(1675年)だそうです。「白牡丹」の酒銘は、天保10年12月、京都鷹司家(五摂家の一)当主、時の摂政関白鷹司政通公が、その出来映えを愛でて、御家紋に因んだ「白牡丹」という銘を贈ったそうです。

伝統の酒造りの技術を、温度と湿度、蔵に繁殖する微生物にも着目し、全てのデータを数値に置き換えるという作業で、20年かけて、処理したデータを蓄積したそうです。そして、最適な温度と湿度を空調設備によって制御し、様々なセンサーから送られてきた情報を中央コントロール室のコンピュータで処理する万年蔵という醸造場が作られました。解析には最新のファジー理論までもが応用されているそうです。
