安国寺三重塔を見たあと、上田電鉄の列車まで時間があることから、私は近くを散策することにしました。まずは、常楽寺石造多宝塔を見ようと、山側の道を歩きました。上信越国立公園の山々が見えます。
浅間山は雲に隠れているようです。
常楽寺に着き、石段を登ると本堂がありました。茅葺の本堂です。珍しいと思います。
2003年(平成15年)に創建当時の姿に修復した本堂だそうです。常楽寺は天台宗の寺です。
入山料100円を納めました。こうした無人の料金徴収で済む日本はすばらしいと思います。
重要文化財の石造多宝塔は弘長二年(1262年)の刻印があるそうです。真ん中の大きい塔です。
石造多宝塔の右側には、上田市指定文化財の石造多層塔が有ります。北向観音堂の西側から出土したものだそうです。
次は、北向観音に向かいました。参道にはおみやげもの屋等が並びます。
北向観音も天台宗の寺です。825年(天長2年)に比叡山延暦寺の慈覚大師により創建された霊場だそうです。1182年(寿永元年)、源平の争乱で木曽義仲により、石造多宝塔と八角三重塔以外は焼失しましたが、1252年(建長4年)に塩田北条氏の北条国時により再興されたそうです。
北向観音を出て、温泉街に入りました。足湯が有りました。
そして、老舗旅館の旅館花屋が有ります。
1917年(大正6年)の創業だそうです。その庭はきれいです。また、建物はほぼ全館が登録有形文化財になっているそうです。
そして、上田電鉄の別所温泉駅に着きました。
この駅、かなりレトロです。
「長驛」は、駅長です。「驛」は旧字です。昔は横書きも右から左に読みました。だから、駅長です。
上田電鉄㈱には、鉄道むすめとして、「八木沢まい」という、キャラクターがいます。
名前は、八木沢駅、舞田駅から採られたそうです。そして、この駅の駅長さんは、女性で有り、八木沢まいの衣装で改札等を行います。トップの写真です。