琵琶湖疏水の水運のために設置された蹴上インクライン。そのインクラインの線路の下を潜るトンネルが有ります。



「ねじりまんぼ」と呼ばれています。煉瓦積みのトンネルなのですが、上半面の煉瓦が捻じれた形で積み上げられています。トップと下の写真です。



このトンネルは蹴上インクラインに対して、直角に交わっているわけでなく、斜角を有しています。トンネルを支える壁を有効に使うために、煉瓦を角度を持った斜めで積んているのだそうです。明治期の煉瓦積みの鉄道トンネルで多く使用されたようです。鉄筋コンクリートのトンネルが普及する前の工法で、外国から学んだものだそうです。

琵琶湖疏水の蹴上インクラインの「ねじりまんぼ」を見てから、3日後、堺市、大阪狭山市、富田林市の郵便局訪問をしていて、別の「ねじりまんぼ」を見つけました。


後で調べたところ、南海高野線の東除川橋梁でした。1898年(明治31年)に建設されたそうです。
このトンネルでは、御影石は使用されていません。煉瓦のみです。下の写真で分かります。

全国には30くらいの「ねじりまんぼ」が有るそうです。
