3月9日(土)です。岩国駅から歩いて錦帯橋へ向かった私は、40分ほどで着くことができました。
見たかった錦帯橋(私も20数年前は橋梁技術者ですので)が目の前に有ります。


アーチ形状が美しい橋です。全長は193.330mだそうです。
ここには、過去から橋が架橋されていたようです。古文書によると、1639年(寛文16年)の記述があるそうです。1657年(明暦3年)にも架橋されています。しかし、いずれも錦川が暴れ川であるため、流失しています。
その後、1673年(延宝元年)の架橋に際し、今のアーチ橋の形式が採用されたようです。1682年(天和2年)には、鞍木と助木が考案され、相当に橋の強度が上がったようです。

川の中央は、アーチ橋です。35.10m有ります。

端部はそりのある桁橋(6径間連続)です。こちらは、34.80mです。

「アーチ部は、今の橋梁と同じような構造になっているな。」と思いました。


「横梁を包む垂直のV字の部材が重要なんだろうな。」とも思いました。このV字の部材が鞍木です。
部材にはマツ、ヒノキ、ケヤキ、ヒバ、クリという6種類の木材が使われています。木材を組み合わせて主桁が造られています。組み合わせた木材のずれを防ぐため、3.6cm角のだぼが1アーチ当り1500個も設けられているそうです。

この錦帯橋が1950年(昭和25年)のキジア台風による錦川の氾濫で流失しています。

錦帯橋を渡ってみました。

アーチの中央に来ると、岩国城の見える素敵な景観が広がります。


アーチ部分を下るのはかなり恐いです。慎重に歩かなければなりません。

見てみたいと思った錦帯橋にこうして、定年退職前に行くことができました。

昨日、3月29日(金)、私は定年退職となり、退職式に臨みました。

