園長です。
22年度の決算もやっと終わり、少しだけ気持ちが楽になりました。3月4月のウソのような時間の流れが、やっといつもの流れに戻ってきたようです。
この時期は、各種団体の会議や総会が目白押しで開催されます。地元開催の会議はあまり面白いものはありませんが、青森市で行なわれる会議にはなるべく参加するようにしています。真面目だからではありません。(きっぱり)実は、5月の中旬は八甲田経由の青森行きは、山菜の宝庫なのです。私がいつも行く場所は、道端です。山の中には決して深入りしません。だって「熊に注意」なんて看板があちこちに掲げてあるんですよ。車を降りて、すぐ採取できること。これが私の山菜取りのモットーです。
場所は青森市の「モヤスキー場」の近くです。路肩に車を止めて、じっと目を凝らすと、ワラビがあちこちで土から出たばかりの頭をもたげています。皮靴を履いて、ジャケット、ネクタイ姿で山の中へ・・・。出始めのワラビはアクも少なく、味噌をつけてその場でかじると最高です。ワラビ独特のヌメリとほろ苦さ・・・。ビールがあれば言うことなし。でもビールは飲みません。だって仕事だもの。30分くらいあちこちを歩くとビニール袋が一杯になります。後は車に戻って、九戸町の「オドデ館」で買った「草木灰」をワラビの折口につけ、最後に全体にまぶすように振り掛けてワラビ採り完了です。
うちに帰ってから、やかんにお湯をわかし、採ってきたワラビを大き目のボールに並べ、灰を少しかけてから、やかんのお湯(約80度)をワラビの上から満遍なく注ぎます。ちょうどお湯に浸るくらいまで注いだら、一晩ふたをして放っておきます。朝一番で水洗いしたら、太目のワラビを5,6本揃えて、4センチくらいに切りそろえ、かつお節をかけて、醤油をたらします。2,3本まとめて口へ放り込むと、適度な歯ごたえとヌメリが旬の味を届けてくれます。「生きていて良かった・・・。」と思う瞬間です。今年はことさらこの瞬間が待ち遠しい感じでした。片道95キロを青森まで好き好んでいくわけですが、全く苦にならないのはこういう理由があったからなのです。これからはフキがおいしくなります。山椒の若芽のてんぷらも最高です。春っていいなあ。自然はいいなあ。原発は怖いなあ。もっと自然を大切にしたいものです。