自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

吸血姫美夕 その2

2005-04-22 | OVA
続きです。その1からご覧下さい。

第1話「妖の都」(あやかしのみやこ)

霊媒師の一三子は、憑き物がつき、昏睡状態を続ける娘を助けて欲しいと、少女・藍子の両親から依頼を受ける。
調度その頃、町では吸血鬼が出現していると噂になっていた。
そして、藍子の周りに現れる美夕。

噂の吸血鬼に、ガールフレンドを殺されたと信じる都人。(鳥海氏)
美夕は、悲しみにくれる都人の血を吸い、彼はうつろな抜け殻の様になってしまったが、心は幸せで満たされていた。
美夕に血を吸われた人間は、それと引き換えに永遠の命を授けられるのだった。

藍子に取り付いた吸血鬼は血を吸い、命を吸い取る神魔だった。
美夕は藍子の血を吸って、藍子に永遠の命を与え、神魔の手から救おうとしたが、一三子の妨害にあい、それを果たせない。
美夕は神魔を闇へ返したが、藍子は命を吸い取られて絶命してしまう。
「あなたが邪魔したからよ」と淡々と言う美夕が、すごかったです。

一三子は、初めて神魔の存在を知ったのだった。

*共通語で話していたキャラ:美夕(渡辺氏)、一三子(小山氏)、都人(鳥海氏)
医師(玄田氏)

第2話「繰の宴」(あやつりのうたげ)

柚樹(堀川氏)と爛火(荘氏)がとても美しかったです。
美夕はこの柚樹が好きだった。そしてライバルは美少女神魔の爛火。
爛火は、獲物を人形に変えて生きる神魔。
人形の姿に、永遠の美を封じ込めるのだった。
美夕は、爛火が柚樹に永遠の美を約束している事を知り、「永遠なら私があげる」と誘うが、柚樹は、本当は永遠の美なんてどうでもいい、彼女を愛していると答える。
自分の気持ちを否定し続けるが、爛火も本当は人間である柚樹を愛しているのだった。

美夕は爛火を闇へ返し、監視者としては爛火に勝ったが、女としては敗北した。

*共通語で話していたキャラ:美夕、一三子、柚樹(堀川氏)、爛火(荘氏)

第3話「脆き鎧」(もろきよろい)

美夕にはいつも一緒にいる忠実な僕がいる。
彼は西洋から来た西洋神魔のラヴァ。
ある夜、海辺に立つ美夕の前に、海からラヴァが現れたのだった。
監視者の血を絶やす為、美夕を殺しに来たラヴァだったが、美夕は彼を見て、思わず彼の血を吸ってしまう。そして美夕に血を吸われた彼は、美夕の僕となった。
ラヴァは美夕を殺せなかった罰に、言葉と顔を封じられ、いつも仮面を被り、話す事が出来なくなってしまった。

ラヴァの友人のレムレスは、彼が美夕の僕となっているのを知って、ラヴァを封印してしまう。
美夕は、「あなたは闇に返さない。灰になるまで焼き尽くしてあげる」・・・となかなか恐かったです。焼き尽くされながら、レムレスは親友ラヴァの声を聞く。
「お前には分からぬか・・・あの少女の悲しみが?」
そしてレムレスに操られていた、鎧怪人も悲しい最期をとげる。

*共通語で話していたキャラ:美夕、一三子、ラヴァ(塩沢氏)、レムレス(三ツ矢氏)
鎧怪人(玄田氏)

第4話「凍る刻」(こおるとき)(第4話は全員共通語でした。)

一三子は、少女時代を過ごした鎌倉を訪れる。
近所にあった屋敷で、彼女は昔、恐ろしい物を見たのだった。

ラヴァの血を吸ってから、美夕は自分が吸血鬼であることを自覚し始める。
美夕の母は吸血の一族に属する神魔だが、夫は人間で、彼女は美夕を人として育てていた。

美夕が目覚めた事を知り、ついに神魔の長が彼らの前に現れる。
美夕達の種族は、血を吸った相手に永遠の命を与える事が出来るが、自分達は不老不死ではなかった。だから監視者の引継ぎが必要なのだ。
その引継ぎの時が来たのだった。
美夕の母は、「あなたは人間なのよ」と美夕を連れて逃走する。
生まれた時から監視者になる事が定められている、その定めから美夕を解き放してあげたかった。
しかし渇きを癒す事が出来ない美夕は、母の血を吸ってしまう。
そして美夕と母は、神魔達に追いつかれてしまう。

掟に背いた母は、夫と共に命を封印される。
それと同時に美夕の時間も止められ、監視者の居ない間に迷い込んだ神魔を全て闇に返す使命を与えられたのだった。

美夕が全ての神魔を闇へ返し、両親の封印が解かれた時、
「一つだけ言ってあげたい事があるの・・・お母さんに・・・。」と一三子に言う美夕。
美夕が言ってあげたい事とは一体何なのか・・・?
余韻の残し方が、全編を通して素晴らしかったです。

一三子は、美夕の話を聞いた後、その記憶を消されてしまう。
しかし・・・一三子は少女の時に見た恐ろしい物を思い出す。
あの時にも美夕はいた・・・今と全く変わらぬ姿で。

池田昌子氏が相変わらずとても美しい感じでした。
悟朗さんはお得意(?)の黒幕的存在。
「監視者の血を絶やすつもりか?」「逃がしはせぬ」と、迫力ありました!

全体に絵がとても綺麗でした。純日本風で素敵だった。
音楽も良かったです。

監督:平野俊貴  脚本:会川昇 絵コンテ:垣野内成美、平野俊弘
作画監督:垣野内成美、西井正典 原作:垣野内成美

*この後でドラマCDも制作され、悟朗さんも神魔の長役で登場されています。
(キャストは基本的にOVAに準じています。)


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吸血姫美夕 その1

2005-04-22 | OVA
吸血姫美夕 全4話 (1988年~1989年)
役名:ナレーション(OP)、呉服屋(1話)、神魔の長(4話)

吸血の家系に生まれたが、人として育てられていた美夕。
今は人間界に迷い込む「はぐれ神魔」を闇へ返す、はぐれ神魔の監視者・・・。

キャスト
美夕:渡辺菜生子  
瀬一三子(せ ひみこ):小山茉美 
都人(みやひと):鳥海勝美(1話)
柚樹桂(ゆずきけい):堀川亮(2話) 
爛火(らんか):荘真由美(2話)
ラヴァ:塩沢兼人(3話) 
レムレス:三ツ矢雄二(3話)
医師(1話)・鎧怪人(3話):玄田哲章
美夕の母:池田昌子(4話) 
美夕の父:鈴木清信(4話) 他
ナレーション:納谷悟朗

悟朗さんはOPナレーションを担当されていました。とてもヨカッタです!!!
折角なので、ご参考にアップ!!(著作権侵害の意図はありません。)

「かつて神と魔物は一つの存在だった。彼らは遠い記憶の淵に封じられた。
闇を恐れた人間の心が、それをなさしめたのだ。仮にそれらを神魔と呼ぼう。
今、彼らは眠りより醒め、結集の時を迎えた。闇と神魔と人間が集う最後の夜。
そこに一人の少女が紛れ込んだ時、物語は始まる。」

1~3話の舞台は京都で、皆(美夕の同級生等)が京都弁で話していた。
私は、関西系の言葉は、聴くのはだいたいわかるつもりですが、(多分)ここでの京都弁、いかにも京都出身ではない人達の京都弁で、ちょっと聞き難くかったです。(苦笑)

そんな中、第1話で、悟朗さんが一言ながら呉服屋の役で登場されていたが、悟朗さんの京都弁、お上手でした。サスガ立命館!?(笑)
悟朗さんの大阪弁は時々拝聴した事があったが、京都弁は初めてだったかも。
ちょっと得した気分になりました。(笑)

京都弁が主と言っても、なぜか主要人物は皆共通語で話していた。
別に京都が舞台だからと言って無理せず(?)に、全員共通語にすれば良かったのに・・・と思いました。(笑)


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