自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

ロバート・テイラー吹き替え年表

2012-05-17 | 持ち役吹き替え

ロバート・テイラー

ロバート・テイラーの吹き替え史です。

まず前置きから(笑)

<1960年代>

日本で最初に吹き替え放送されたテイラー作品は、映画ではなく、TVシリーズ「ミステリー61」(最初「ロバート・テーラーショー/ミステリー61」と言うタイトルだったそうです。)だった模様です。
タイトル通り1961年に放送されています。(日本テレビ)
島宇志夫さんが担当されていたそうで、島さんが元祖テイラーの声と言う所でしょうか。

1967年6月4日にNETで放送した「賄賂」が、テイラーの映画(吹き替え)の最初の放送になります。
NETでは、1967年にこれを含めて2作、1969年1月に1作を放送しています。
これらは全て天田俊明さんが担当しており、一応NETのフィックスは天田さんに決めたのかもしれません。(??)
が、天田さんのテイラーはこの3作のみで、以降一切ありません。

その後1969年2月にNHKで「兄弟はみな勇敢だった」を放送し、この時は堀さんでした。

同年(1969年)10月に東京12で2作放送していますが、江角英明さん、保科三良さんと、別々の方が担当していらっしゃいました。

<1970年代>

1970年1月に東京12で「決戦攻撃命令」が放送されましたが、この時はまた江角さんで、江角さんに落ち着くか?と思いきや、東京12では、いよいよ悟朗さんがご登場になります。(笑)

1970年3月のNET放送「キリマンジェロの決斗」では、金内吉男さんが担当されていました。

東京12の悟朗さん最初のテイラーは1970年4月の「最後の銃撃」です。
1970年4月以降に東京12でロバート・テイラーの映画を4作放送していますが、これらは全て悟朗さんが吹き替えられました。

1971年に入り、東京12で3作品が放送されました。
この時は何故か悟朗さんは全く無視されており(笑)、1作目が小林昭二さん、2作目が羽佐間道夫さん、そして3作目がまた小林昭二さんになっています。

また1971年にNETで「クォ・ヴァディス」が放送されていますが、これは小林修さんが担当していらっしゃいました。

*東京12のキャスティングも、一応悟朗さん主体とは言え、かなり振幅がありますが、NETも統一がある様な無い様な印象です。(笑)

1972年6月の東京12の「荒野のアパッチ」では木村幌さんがアテられましたが、同年10月の「哀愁」で悟朗さんが見事に返り咲き(笑)、その後1973年の3作と1974年放送の1作は全部悟朗さんが担当されています。

1977年に東京12で放送された「古城の剣豪」は内海賢ニさんと言う事で、悟朗さんのテイラーは1974年が最後になっています。

なお途中1973年にNETで「椿姫」を放送していました。(堀さん担当)
1976年フジ版の「クォ・ヴァディス」は嵯川さんです。

「哀愁」は別バージョンが幾つか存在しています。
(日本テレビ版、JAL版、PD版)

***

<悟朗さんに関してのまとめです> (東京12吹き替え)

1969年10月8日、東京12放送の最初の作品「王家の谷」を江角英明さんが担当。
1969年10月30日放送「「渡るべき多くの河」を保科三良さんが担当。
1970年1月の放送はまた江角さんが吹き替えられていました。

1970年4月以降に放送された4本のロバート・テイラー作品を悟朗さんがご担当。

1971年に放送された3作を小林昭二さん(2作)、羽佐間道夫さんが担当
1972年の最初の1作を木村幌さんが担当(1972年6月)

1972年10月の「哀愁」を悟朗さんが担当
1973年放送の3作と1974年の1作を悟朗さんが担当
(1974年の「黒騎士」が悟朗さん最後のテイラーの吹き替えになります。)

1977年に1作を放送。内海賢ニさんが吹き替えられたそうです。

*最初江角さんが2作、保科さんが1作担当されて、その後1970年に悟朗さんが起用された様です。
1971年~1972年にかけて、何故か途中を抜かして、前後を悟朗さんがアテられていました。
途中の4作も担当されていたら、もっと堂々のフィックスだったのに・・・と思うと、それは少し残念ですが、「哀愁」で返り咲かれていたのが嬉しかったです。(笑)

*なお、1971年の東京12の吹き替えに関しては、次回もう少し書きます!!

<2012年5月22日追記>

1971年ごろの東京12チャンネルに関する記事は、こちらに載せました。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/665.html

***

ロバート・テイラー作品、放送順のリストです。
28本 29本 
悟朗さんの吹き替えは全部で9作です。
数的にはそれ程多くありませんが、トータルでは悟朗さんが一番多いです。
また、「哀愁」の様な有名な作品があるので、目立つのかもしれません。(笑)
「クォ・ヴァディス」を演っていらっしゃったら凄かったですが!

***

「賄賂」  1967年6月4日(日) NET 天田俊明
(The Bribe 1949年 米)

「最後の無法者」 1967年6月25日(日) NET 天田俊明
(Billy the Kid 1941年 米)

「大編隊」 1969年1月18日(土) NET 天田俊明
(Flight Command 1940年 米)

「兄弟みな勇敢だった」 1969年2月1日(土) NHK総合 堀勝之祐
(All the Brothers Were Valiant 1953年 米)

「王家の谷」 1969年10月8日(水) 東京12 江角英明
(Valley of the Kings 1954年 米)

「渡るべき多くの河」 1969年10月30日(木) 東京12 保科三良
(Many Rivers to Cross 1955年 米)

「決戦攻撃命令」 1970年1月29日(木) 東京12 江角英明
(Above and Beyond 1952年 米)

「キリマンジャロの決斗」 1970年3月28日(土) NET 金内吉男
(Killers of Kilimanjaro 1959年 英)

「最後の銃撃」 1970年4月16日(木) 東京12 納谷悟朗
(The Last Hunt 1958年 米)

「荒原の疾走」 1970年6月11日(木) 東京12 納谷悟朗
(Ride, Vaquero! 1953年 米)

「決闘ブラックヒル」 1970年10月6日(火) 東京12 納谷悟朗
(Cattle King 1963年 米)

「決断」 (TV放映時タイトル 「西部に轟く銃声」)
1970年10月20日(火) 東京12 納谷悟朗
(The Hangman 1959年 米)

「西部の旅がらす」 1971年1月13日(水) 東京12 小林昭二
(Saddle the Wind 1958年 米)

「悪徳警官」 1971年1月21日(木) 東京12 羽佐間道夫
(Rogue Cop 1954年 米)

「ガンファイターが帰って来た」 1971年4月22日(木) 東京12 小林昭二
(Return of the Gunfighter 1967年 米)

「クォ・ヴァディス」 1971年10月3日(日) NET 小林修
(Quo Vadis  1951年 米)

「荒野のアパッチ」 1972年6月21日(水) 東京12 木村幌
(Hondo and the Apaches 1967年 米 TVM)

「哀愁」 1972年10月5日(木) 東京12 納谷悟朗
(Waterloo Bridge 1940年 米)

「ゴーストタウンの決斗」 1973年1月11日(木) 東京12 納谷悟朗
(The Law and Jake Wade 1958年 米)

「円卓の騎士」 1973年5月3日(木) 東京12 納谷悟朗
(Knights of The Round Table 1953年 米)

「女群西部へ!」 1973年5月29日(火) 東京12 納谷悟朗
(Westward the Women 1951年 米)

「椿姫」 1973年11月23日(金) NET 堀勝之祐
(Camille 1936年 米)

「黒騎士」 1974年1月24日(木) 東京12 納谷悟朗
(Ivanhoe 1952年 米)

「クォ・ヴァディス」 1976年2月13日(金)、20日(金) フジ 瑳川哲朗
(Quo Vadis  1951年 米)

「古城の剣豪」 1977年11月1日(火) 東京12 内海賢二
(Quentin Durward 1955年 米)

「哀愁」 1992年? 日本テレビ 津嘉山正種
(Waterloo Bridge 1940年 米)

「哀愁」 JAL 機内上映版 上映年不明 テイラー不明 
(ヴィヴィアン・リーは谷育子さん)
(Waterloo Bridge 1940年 米)

「哀愁」 PD版 2006年 小山力也
(Waterloo Bridge 1940年 米)

「椿姫」 PD版 2006年  花輪英司
(Camille 1936年 米)

*「椿姫」PD版を追加しました。(2012年5月20日)

***

テレビシリーズ
「ミステリー61」 1961年 日本テレビ 島宇志夫
(The Detectives 1959年~1962年)


ミステリー61のロバート・テイラー

テイラーの声を島さんが担当された、と伺った時に、ちょっと渋すぎる気がしたのですが、テイラーも年を重ねている為(と言っても50歳そこそこですが)こういうキャスティングになったのかもしれません。

悟朗さんがアテられた若いテイラーは「哀愁」(1940年作品)のみで、他は1950年代、1960年代の作品です。
もしテレビシリーズの放送の方が後だったら、このシリーズを悟朗さんが担当された事も有り得たでしょうか???
拝見してみたかったです。(笑)

*参考
「ミステリー61」のキャストをこちらに載せています。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/30626302.html

***

*自称吹替評論家様資料。本当にどうも有難う御座いました。
*海外ドラマ番組ガイド☆テレプレイ様
*アトリエうたまる様
*IMDb、goo映画他


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