続きです。その1よりお読み下さい。
***
ラインハルトは、ガイエスブルグ要塞に向かって降伏せよと呼びかける。
怒るブラウンシュヴァイク公達だったが、その時「敵が接近して参りました。」とアンスバッハ准将(井上真樹夫氏)の報告が入る。
「平民どもめ、調子に乗りおって!」と、ブラウンシュヴァイク公。
フレーゲル男爵、ランズベルグ伯と言った若い貴族達は出撃を望むが、メルカッツ提督は敵の罠である事を見抜いており、「敵の時宜(じぎ)としか見えぬ動きには必ずや裏がある。断じて出撃はならん。」と命令する。
このままでは門閥貴族の沽券にかかわると、フレーゲル男爵らは、彼らだけで撃って出た。
ミッターマイヤー(森氏)の艦隊はここで彼らを軽くかわして逃走。
勝利したと勘違いした若い貴族達は、高笑いしてガイエスブルグ要塞に帰還する。
メルカッツ提督は何故勝手に出撃したのか。命令違反のかどで全員軍法会議を覚悟せよ、と一括するが、フレーゲル男爵は叔父のブラウンシュヴァイク公に取り入り、公爵も、げんに勝ったのだから良いではないか、と逆に若者達を褒める始末だった。
公爵以下「帝国万歳!」と意気が上がる中、敵が戻ってきました、と再びアンスバッハの報告が入った。
ブラウンシュヴァイク公は自ら指揮を取ると言い、メルカッツに留守を頼んで出撃した。
ミッターマイヤーは、負けて逃走すると見せ、それを追ってくる貴族達を帝国軍の領域に引き込む作戦を続けていたが、敗走が擬態である事も見抜けない敵を、不足に思うのだった。
そんな中ファーレンハイト中将は、敵がもろすぎるのは、罠かもしれないと気づく。
ミッターマイヤー艦隊が敵を十分引き込んだ所で、ラインハルトから全軍に砲撃命令が下される。
ミッターマイヤー、ケンプ(玄田氏)、メックリンガー(土師氏)、ケスラー(池田秀一氏)、ビッテンフェルト(野田氏)、ミュラー(水島氏)、ロイエンタール(若本氏)の総反撃が始まった。
そこで、ファーレンハイト艦は独断で航路を逸脱する。
フレーゲル男爵も、艦隊戦の専門家であるファーレンハイトに習った。
帝国軍の猛反撃に、いよいよ貴族連合軍の最後が近いかに見えたが、そこへメルカッツの救援が来る。全員が功を逸りすぎた為か、メルカッツの一撃でラインハルトの帝国軍は混乱した。
メルカッツはブラウンシュヴァイク公が後方に下がるのを確認すると、タイミングを計って後退した。
メルカッツの手際に、ラインハルトは「メルカッツも伊達に年は食っていないな。達者なものだ。」と言うが、貴族連合軍には、もうまとまった兵力は残っておらず、勝敗が決するのは時間の問題だった。
ガイエスブルグ要塞に帰還したメルカッツ提督に、ブラウンシュヴァイク公が、「メルカッツ、何故もっと早く救援に来なかった!」と怒鳴りつけると、提督はただ黙って頭を下げた。
公爵を救った事への礼もなく、自己中心的な公爵に対して憤慨するシュナイダー少佐に、「あまり怒るな。ブラウンシュヴァイク公は病人なのだ。」とメルカッツ提督。
「精神面のな。その病気を育てたのは、500年にも及ぶ貴族の特権の伝統そのものなのだ。そうだな。その意味で言うと、公爵もむしろ被害者なのかもしれんな。100年前なら、あれで通じたのだがな。不運な人だ。」
シュナイダーは、「成る程、ブラウンシュバイク公は不運な人かもしれない。だがその人に未来を託さねばならぬとは、もっと不運ではないのか?」とつぶやくのだった。
*その3に続く
***
ラインハルトは、ガイエスブルグ要塞に向かって降伏せよと呼びかける。
怒るブラウンシュヴァイク公達だったが、その時「敵が接近して参りました。」とアンスバッハ准将(井上真樹夫氏)の報告が入る。
「平民どもめ、調子に乗りおって!」と、ブラウンシュヴァイク公。
フレーゲル男爵、ランズベルグ伯と言った若い貴族達は出撃を望むが、メルカッツ提督は敵の罠である事を見抜いており、「敵の時宜(じぎ)としか見えぬ動きには必ずや裏がある。断じて出撃はならん。」と命令する。
このままでは門閥貴族の沽券にかかわると、フレーゲル男爵らは、彼らだけで撃って出た。
ミッターマイヤー(森氏)の艦隊はここで彼らを軽くかわして逃走。
勝利したと勘違いした若い貴族達は、高笑いしてガイエスブルグ要塞に帰還する。
メルカッツ提督は何故勝手に出撃したのか。命令違反のかどで全員軍法会議を覚悟せよ、と一括するが、フレーゲル男爵は叔父のブラウンシュヴァイク公に取り入り、公爵も、げんに勝ったのだから良いではないか、と逆に若者達を褒める始末だった。
公爵以下「帝国万歳!」と意気が上がる中、敵が戻ってきました、と再びアンスバッハの報告が入った。
ブラウンシュヴァイク公は自ら指揮を取ると言い、メルカッツに留守を頼んで出撃した。
ミッターマイヤーは、負けて逃走すると見せ、それを追ってくる貴族達を帝国軍の領域に引き込む作戦を続けていたが、敗走が擬態である事も見抜けない敵を、不足に思うのだった。
そんな中ファーレンハイト中将は、敵がもろすぎるのは、罠かもしれないと気づく。
ミッターマイヤー艦隊が敵を十分引き込んだ所で、ラインハルトから全軍に砲撃命令が下される。
ミッターマイヤー、ケンプ(玄田氏)、メックリンガー(土師氏)、ケスラー(池田秀一氏)、ビッテンフェルト(野田氏)、ミュラー(水島氏)、ロイエンタール(若本氏)の総反撃が始まった。
そこで、ファーレンハイト艦は独断で航路を逸脱する。
フレーゲル男爵も、艦隊戦の専門家であるファーレンハイトに習った。
帝国軍の猛反撃に、いよいよ貴族連合軍の最後が近いかに見えたが、そこへメルカッツの救援が来る。全員が功を逸りすぎた為か、メルカッツの一撃でラインハルトの帝国軍は混乱した。
メルカッツはブラウンシュヴァイク公が後方に下がるのを確認すると、タイミングを計って後退した。
メルカッツの手際に、ラインハルトは「メルカッツも伊達に年は食っていないな。達者なものだ。」と言うが、貴族連合軍には、もうまとまった兵力は残っておらず、勝敗が決するのは時間の問題だった。
ガイエスブルグ要塞に帰還したメルカッツ提督に、ブラウンシュヴァイク公が、「メルカッツ、何故もっと早く救援に来なかった!」と怒鳴りつけると、提督はただ黙って頭を下げた。
公爵を救った事への礼もなく、自己中心的な公爵に対して憤慨するシュナイダー少佐に、「あまり怒るな。ブラウンシュヴァイク公は病人なのだ。」とメルカッツ提督。
「精神面のな。その病気を育てたのは、500年にも及ぶ貴族の特権の伝統そのものなのだ。そうだな。その意味で言うと、公爵もむしろ被害者なのかもしれんな。100年前なら、あれで通じたのだがな。不運な人だ。」
シュナイダーは、「成る程、ブラウンシュバイク公は不運な人かもしれない。だがその人に未来を託さねばならぬとは、もっと不運ではないのか?」とつぶやくのだった。
*その3に続く