ジューンベリーに忘れ物

シンボルツリーはジューンベリー
どこかに沢山の忘れ物をしてきた気がして

楽しい授業の条件 その1

2014-10-07 11:41:33 | 教育
 子どもにとって豊かな学校生活の第一は、
授業が楽しいことである。

 わかること、できること、そして少しでも上達できたこと、
そんな達成感を伴った喜びを実現させるのが、楽しい授業である。
 そんな授業をつくり出すこと、それが教師の大きな仕事である。

 そのために、教師は研修に励み、
たえず『子どもを見る目』と『教材を見る目』を鍛え、
子どもに楽しい授業を提供できるよう努めなくてはならない。

 さて、子どもにとって楽しいと感じる授業の条件であるが、
授業実践と授業観察から、次の3つに、私は絞っている。

   ① その授業の学習課題(学習問題)に魅力があること。
   ② その授業の学習方法(進め方)に魅力があること。
   ③ その授業の学習構成員(教師・友達)に魅力があること。
 この3条件を全て備えた授業がベストであるが、
1つでも2つでも備えていれば、十分に楽しさを実感できる授業になると思う。

 まず、第一の条件である『学習課題』についてであるが、
それが明確な解答を期待するものであれば、学習問題と言い換えてもいい。
いずれにしても、授業の目標と言えるが、
その授業で、何を学ぶか、
あるいは何を知ろうとするか、
分かるか、
できるようになるか、
作れるか、
習得するか等々をさす。

授業の冒頭、
そのようなことに子どもが魅力を感じると、
きっとその目標にむかって、
自らチャレンジすると思う。そしてやがて楽しいと感じると思う。

 学習課題の魅力、
その第一は、
「不思議だ。」「知りたい。」「やってみたい。」
と、言った子どもの内面から沸き上がる知的好奇心、
つまり内発的動機が原動力となる。
これをどう刺激するか。
それが重要なのである。

 そのために、学習課題は、
決して抽象的であったり、曖昧なものであったりしてはならない。

 できうる限り具体的で、子どもがイメージしやすいものあることが重要なのである。
その上、
例えば、学習課題を解決する手段がある程度見通せること。
あるいは、その課題が半分分かりそうで、半分分からない。
つまりよく考えれば分かるかも、できるかも、そんな期待感が持てること。
または、
その子が今、切実感を持って直面している困難と対応していること。
そんな視点で設定された学習課題が、魅力に繋がるのである。

 だから、教師は、楽しい授業のために、
毎時間、魅力ある学習課題への吟味を怠ってはならないのである。

 次に、②学習方法、③構成員の魅力についてであるが、それは、後日に記す。




私の好きな伊達の景色も秋の気配

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