ハナミズキの咲く頃 ~100年というMAXタイムリミット
一青窈の名曲「ハナミズキ」を、この季節になると、よく耳にする。
公園では、ハナミズキの花盛り。
まるで、蝶のように、花びらが風にそよいでいる姿は清々しい。
この歌詞、よく聞くと実に深淵な意味をふくんでいるということがわかる。
もともと、9.11同時多発テロへの鎮魂の思いを込めて作られたそうであるが、生者から、死者への問いかけと取れないこともない。
或いは、新しい旅立ちを決意するものの、諦めきれない人への想いを断ち切るための歌なのか。
立ち返って、100年という、我々のタイムリミットの、おそらくのMAXを突き付けられて、愕然とするのである。
老夫婦が陽だまりのベンチで、寄り添いながら、ハナミズキを見上げている。
歩んできた道を愛しむように、互いの生きてきた証しをいたわるように。