STOP WAR IN UKRAINE ~行基広場にて
ひゅるひゅると低い航跡が爆裂音を残して街に降り注ぐ。
砲弾とミサイルが破壊しつくした、瓦礫のまち。
五重塔は崩れ落ち、大仏殿は焼け落ちた。
病院や学校は一瞬、閃光に包まれて、家族や友人も一瞬に溶けて消えた。
悪夢じゃなかった。バーチャルでもなかった。
リアル現実だとわかったときには、すべてが手遅れだった。
近鉄奈良駅前の行基広場で反戦集会が開かれていた。
反戦集会!?なんて懐かしい響きだろう。
なんて長い間、疑似平和を貪っていたんだろう。
詩集「空が青いから白を選んだのです。」()を編纂された、あの寮さんが呼びかけていらっしゃった。
ウクライナの女性、青い瞳の奥にたたえた深い悲しみが心に突き刺さる。
群衆が去ったあと、行基さまだけが人々の悲しみと怒りを静かに見つめておられた。
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