ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ロシアから来た、お坊さん ~平野区喜連・如願寺

2020-10-25 | 平野の元気もん

ロシアから来た、お坊さん ~平野区喜連・如願寺

  大阪市平野区喜連の如願寺は崇峻天皇元年(588)聖徳太子が喜連寺として、創建したと伝わる古刹である。

 その後、荒廃したが、高野山に向かう途上の弘法大師により弘仁8年(817)再建、如願寺と改めたと伝わる。

 また、中世における喜連城本丸の地と推定され、享保年間築造の本堂の屋根には鯱鉾を載く。

 その如願寺で2017年から、副住職を務めるのが、ロシア人のドミトリー・ヴォルコゴノフ・慈真さん。

 2019年3月の朝日新聞・朝刊のコラム記事にて紹介されていたので、ご存知の方も多いだろう。

 

 

  彼のエピソードの中で一番、面白いと思うのは、四国八十八ヵ所参りをしたというくだり。

  成田空港到着から徒歩で東京へ行き、東海道を踏破して、先ずは高野山に登って、寺々を巡礼してから鳴門市にある一番札所の霊山寺からお遍路をスタートさせたこと。

 冬だったため、シベリア育ちの彼もさすがに寒さに耐えかねて、公衆便所で寝たという。

 そして、たった四十日で四国八十八ケ所巡礼を成就させたという。

 空海に帰依する、そのストイックなまでの精神と、まるで、空海に導かれたような彼の半生に私も何か心に響くものを感じた。

 昨秋には、NHKテレビの「まちけん参上!」という番組にも、登場されている。 

 

  僧侶になるため、真言宗御室派総本山の京都・仁和寺で修行されたという。

  ジーマさんとご一緒していると、外国の方といるという感じが全くせず、ある意味、日本人より、日本人らしいとさえ思えてくる。

    回転寿司でご一緒しているときなど、横でガリを普通に食されているとガイジンであることを忘れてしまう。

 先日は平野西地域活動協議会の事業「平野郷めぐり」にご協力いただいた。

 僧房に立てかけてあった、自作の看板。

 

 

 主に外国人旅行者向けに境内の裏に日本文化体験ができる民泊「スバル庵」をされているが、今年中には、境内に寺泊(宿坊)をスタートさせたいとのこと。 

 

 マスコミ等で取り上げられることも増えてきた。(以下、3葉は「寺社Now」という雑誌から)

 

 

 

 

 

 先日は一緒に「平野佛像博物館」を訪ねた。 

 仏師・大和さんのお話を聞く。

 佛像に見入る彼の真摯な眼差しに、これからがますます、楽しみだなと思った。

    PS.このあと、故郷のウラジオストクにご一緒することになるのだが、詳細は当ブログのロシア紀行(26回シリーズ)をご覧ください。

(画像をTAPしてください。)

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参考ジーマさんの平和行脚

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