荒天のため「ドラゴンアイ」断念! ⇒ 秘湯中の秘湯「藤七温泉」へ
今回の旅の一番の目的は「ドラゴンアイ」撮影だった。
「ドラゴンアイ」とは5月末から6月初めの雪解け時に八幡平山頂近くにある鏡沼が誰が名付けたか「龍の目=ドラゴンアイ」のようになる現象のこと。
八幡平温泉郷から、さあ、ドラゴンアイ挑戦!とばかりに一日一便のバスにほぼ満席にも拘らず乗り込めた。
ところが、頂上駐車場に到着してみると、あたり一面、真っ白で、しかも、暴風雨が吹き荒れているではないか。
山頂レストハウスに入り込むのがやっとの状態だった。麓は晴れていたのにである。
ここまで遠路はるばる、やって来たのに山頂レストハウスに飾られたドラゴンアイの写真を見ただけで帰るとは、あまりにも酷い。
とはいうものの、それならば、頂上駐車場の真下にある秘湯中の秘湯、「藤七温泉」へ行ってみようと気を取り直した。
当所から標高差約150m下で距離にして約2キロほど。
バスの便も合わないので、殆ど暴風雨状態だが、道路上なので歩いて降りることにした。
ずぶ濡れになりながらも、雪壁残る道を約30分で駆け降りた。
「なんで、こんな修行のような旅をするのだろう。」と自問しながら。
藤七温泉に到着。
さすがに冷えたので、うどんをいただく。細麺の稲庭うどんだった。
やっぱり、関西風の太麺と出汁がいいなと、この期に及んで思った。
藤七温泉は標高1,400m、東北最高峰に位置する温泉一軒宿「彩雲荘」と 併設の日帰湯である。
お世辞にも綺麗とは言えない年季入った内風呂や更衣室は雨漏りしており、それがまた、秘湯の風情を醸し出している。
なんなん!?入口のオブジェ。
乳白色の硫黄泉が湯床からボコボコ湧いてくる野趣が溢れすぎた混浴の露天風呂がいくつかある。
雪渓のような雪壁が目前まで迫り、この日のような荒天時は湯船に辿り着く前に遭難しそうだ。
湯床には板が敷いてある湯船と泥が溜まったような、そのまんまの湯船、温度の違う湯船等がある。
湯床から沸く泥でパックをすればお肌がすべすべになるという。
泥の湯床にゆったりと浸かっていると急にボコッと湯が湧き出してきて、お尻を焼きそうになった。
あやうく、お猿さんになるところである。
荒天のため、最初は露天風呂には誰も入ってなかったが、暫くして、関取のような、おばちゃんが入ってきた。
何故か、互いに無言だった。(目隠し囲いのある女性専用の風呂もあるが、一番、遠いところにある。)
バスの車窓から翌日の写真。丸見えである。
秘湯には入れたものの、ドラゴンアイは断念せざるを得なかったので、痛恨の想いで帰りのバスに乗った。
が、宿に帰ってから考え直し、翌日にドラゴンアイに再チャレンジすることにした。
そのため、藤七温泉の晴天の写真があるのである。
<番外編>
荒天だったので、熊は来るまいと思っていたが、ニュースによると翌々日、道路脇の山肌に親子連れの熊が3頭現れたそうだ。
クマバラ、クマバラ。
(ニュース映像)
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