栂池自然園の三段紅葉 ① ~栂池ゴンドラ&ロープウエイでアプローチ
栂池自然園を訪れるのも30年振りとなる。
前回は車で急峻曲路な狭路をうんうん言いながら自然園に辿り着いたものだ。
その翌年にロープウエイとゴンドラが開設されたので、当時を想うと本当に隔世の感がある。
もっとも、30年なんて、いろんなことがあった筈なのに、大いなる自然と対峙すると、ほんの一瞬のことのようにも思う。
今は環境保護のため栂池自然園への車の乗り入れは禁止され、栂池ゴンドラリフト「イブ」と栂池ロープウェイをあわせた全長5,320mの「栂池パノラマウェイ」でアプローチする。
標高839mの栂池高原駅から1582mの栂の森駅を経由して1829mの自然園駅まで1000m近い標高差を駆け上がる。
ゴンドラ駅のある栂池高原はスキー場のある有名な高原リゾートだが、何故か、うらぶれた雰囲気が漂っている。
よく見ると半壊したような宿泊施設や店が多い。取り壊し中の大型ホテルも何軒かある。
シーズンオフのせいだけではなさそうである。
コロナ禍を乗り切れなかったのだろうか。
この日、栂池自然園にリベンジするに相応しい早朝の秋空が広がっていた。
実は前日もアプローチするべく、高原駅に始発の8時前に出向いたのだが強風のため、約3時間ロープウエイは運行中止となっていた。
昼前、漸く、動き始めたが悪天候は変わらず、やむなく翌日のチャレンジに切り替えたという経緯がある。
好天の土曜日ということもあって、栂池高原駅は7時始発の30分前から、こんなことに。
約20分でゴンドラは栂の森駅に到着。
ゴンドラ栂の森駅からロープウエイ栂大門駅までの道。空気が下界とはガラリと変わっていた。
ここからは栂池ロープウエイ。
ロープウエイを下車、自然園まで最後のアプローチ。
ここで、おぼろ昆布のような奇妙な植物に出会った。
「サルオガセ」といい、霧などの空気中の水分と光合成だけで成長するという。
栂池自然園入口にある、お洒落な山小屋が見えてきた。
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