ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

西穂山荘 ① ~荒天時の山行

2022-07-22 | 心の宿

西穂山荘 ① ~荒天時の山行

 

 (TOP写真は翌朝撮影、乗鞍岳をバックに西穂山荘。)

 西穂山荘は、北アルプス・穂高連峰西南端にある西穂高岳(標高2909m)への登山基地となっている山小屋。

 標高2367mの高地にありながら、北アルプス南部では唯一通年営業している山小屋でもある。

 新穂高ロープウエイの終点、西穂高口駅から遥か山上を見上げると、西穂山荘を望むことができるので、一度、ここに泊まりたいと思っていた。

 これまで、2回ほど、ここまで来ているのだが、ここから先に足を踏み入れたことがない。

 前回は5年前、元気だった両親を連れてきて以来となるので、特別に感慨深い。

 

 (上下写真)2017.5来訪時。 (下)山中腹に山荘が見える。

 

 ところが、この悪天候である。

 ロープウエイの山麓駅近くの鍋平に前日、車中泊したものの、曇天が続き、山行するかどうかは直前まで迷っていた。

 上に登っても、ガスの中ではまさに五里霧中。大雨でも降れば、遭難の危険さえあると思ったからだ。

 「迷うなら、いてまえ!」が信条の私としては、結局、決行ということになるのであるが。

 翌朝には晴れるという予報を信じて、出発!

 

 

 眼下に先ほどまでいた新穂高温泉郷。反対側の笠ヶ岳方面は雲のなか。

 

 ロープウエイをふたつ、乗り継いで、登山口となる西穂高口駅に到着。

 

 高山植物のキヌガサソウの群落。

 

 

 岳人と観光客との結界がある。

 

 

 だんだん、急登になる。

 

 

 2時間ほど、かかって、漸く、西穂山荘に到着。やはり、ガスのなか。

 

 

 

 

 山荘からは、西穂独標目指して、再び、登り始める。

 

 と、ここまでだった。本格的な雨が降り出したので、やむを得ず断念、途中で山荘に引き返した。

 

 山荘といえど、山小屋である。

 風呂などあるわけもなく、トイレも水洗ではなく、直落型。

 用足したあとのペーパーは別途に専用箱へ。

 いつの間にか、文明の利器に馴らされている自分に気が付く。

 

 一泊二食で13500円はちょっとした旅館並みだなと思いながら、いや、ここは、山上の別天地だと思い直す。

 消灯は午後8時半。朝食は午前5時。俗世間とは違うのだ。

 

 

 西穂独標から先、西穂高岳へは上級者コースとなる。

 また、西穂高岳から奥穂高岳への縦走は、超熟練者のみが許される難コースであるという。

 宿泊客はシニアが多かった。

 同室の方は午前2時に出発した。

 こんな悪天候のなか、穂高縦走するような人は仙人かスーパーマンに違いない。

 

 夕食風景。

 

 

 

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